書店の倒産動向と経営環境
「書店の倒産動向と経営環境」という記事が東京商工リサーチ(TSR)の冊子に掲載されていました。
1990年から2003年までの14年間で東京商工リサーチ(TSR)の書店の倒産を調べたところ全国で447件に。資本金1000万円未満の規模の小さい書店が
約70%、従業員別で見ても10名未満が85%と小規模零細書店の倒産がほとんどです。
取次を経由した推定販売部数は1995年をピークに右肩下がりで減少しており、1996年が約480,000万冊で、2002年には400,000万冊を下回っています。
反対に出版点数は増えていて、新刊書籍の点数は20年前に比べ、2倍を超えています。
つまり商品サイクルが短くなって、本1点あたりのコストパフォーマンスが悪化しているということです。返品率もあがっていて取次ルート経由の返品率は
2002年で書籍が約37%、雑誌で約29%となっています。
古本を買う時の格言で「今度とお化けは出たためしがない」というのがありますが、新刊書籍もますます同じような状況になりつつあるようです。
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