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2005/03/17

古書法楽

 【書 名】古書法楽
 【著 者】出久根達郎
 【発行所】中公文庫
 【ISBN 】4-12-202514-1
 【発行日】1996/1/15
 【価 格】780円



本の中に紀伊国屋書店の話題が出ていました。 大阪・梅田の紀伊國屋書店はいつ行っても店内がごった返していますので、よほどでないと行きませんね。もっぱら旭屋書店本店かブックファーストを利用しています。

紀伊國屋書店の創業者は田辺茂一氏で先祖は紀伊の材木屋。八代目として明治38年に生誕。少年時代本が大好きで1日三度の本屋通いをしていました。

中学生の分際で1カ月200円、現在の相場で30万余りの本代を支払っていました。本屋になれば金を使わずにすむと考え、親の反対を押し切って、銀座の近藤書店に丁稚奉公。奉公することわずか半日、暇乞いしてただちに本屋を開業。

本屋のシステムさえ分かれば奉公の必要はないと考え、日本一早い小僧の独立でした。昭和2年、22歳の時の話です。やがて紀伊国屋書店からは尾崎一雄、井伏鱒二、舟橋聖一などの無名の若手作家を世に送り出しました。

他にも「藤岡屋日記」(古本屋 須藤由蔵)の話など話題満載の一冊です。

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» 「古書法楽」出久根 達郎 中公文庫 [叡智の禁書図書館]
基本的にはこの手の本(マニア的な古書好きの世界)、好きなんですけどこれはちょっと…素直に好きとは言えないかも。 特に前半の100円均一台の話も、正直つまんない。珍本や奇本があったと言われても、そのウンチクに深みが無いのでくだらない。物を知っているのはウンチク..... [続きを読む]

受信: 2005/05/14 02:21

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