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2005/03/16

書物の達人

 【書 名】書物の達人
 【著 者】池谷伊佐夫
 【発行所】東京書籍
 【発行日】2000/9/7
 【ISBN 】4-487-79433-1
 【価 格】2300円



神田の古書店内部をイラストで紹介した「東京古書店グラフティー」や「神保町の蟲」などで有名な池谷氏です。

日本で出た書物随筆を網羅した書物図鑑になっています。紹介している本は全部集めたようで、それしてもよく集めましたね。

■逃げる途中に古書店があったら

徳富猪一郎の「読書九十年」の紹介では、こんな一説が紹介されています。

「以前見知らぬ町工場のある地帯を妻の手を引きながら逃げる夢を見たことがある。地響きをたてて追いかけてくる巨人から逃れようと必死になって逃げ惑っている時に、なんと古書店を見つけてしまったのだ。

「ちょっと寄っていきたい...と懇願する私に代わって、今度は妻が私の手を引いて逃げることになったのは言うまでもない。」

これは笑えますね。

■けっこう高くなっている本が

紹介されている本には、だいたいの古書値が出ています。何冊か持っている本があるのですが、中には古書値が高くなっているのもありました。

小寺謙吉の「宝石本わすれなぐさ」(西沢書店)は4500円から1万円あたりの値がついているようです。私が買った時は3500円でした。

買った古書値以上になる本はめったに無く、まあ普段から安物しか買っていませんので(笑)

この本は装丁がけっこう凝っているので人気があるのかもしれません

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