ぼくは本屋のおやじさん
【書 名】ぼくは本屋のおやじさん
【著 者】早川義夫
【発行所】晶文社
【ISBN 】4-7949-1971-9
【発行日】1982/5/10
【価 格】1300円
持っている本の奥付を見ますと1982年出版で1994年27刷でした。この手の本としてはかなり売れているようです。
筆者は大学を中退してロックグループのリーダをやっていましたが23歳え突如引退して書店員に、そして本屋として独立という変わった経歴の持ち主です。
真面目な青年で真面目だからこそ本の流通システムの不合理なところとかを実に的確に表現しています。
お客さんから聞かれることの多い質問
「どうして新刊が思うように入荷しないのか」
「注文品はどうして2週間前後みてもらわなければならないのか」
「どうしてはじめから置いていない雑誌があったり、売り切れが多いのか」
「次はいつ入荷するのか、なぜその日にちを答えられないのか」
の答えが載っています。
■不思議な話・その1
全国の書店 2万軒
本の初回刷部数 5千冊 どうやって分けるのだろう?
■不思議な話・その2
返品期限 月刊誌 発売から2ケ月以内 新刊書籍 発売から4ケ月以内
ただし次々本が来るので売れないと思ったらすぐ返品
本との出会いを求めるなら週に一度は新刊をチエックしないといけない。誰がこんなシステムを作り上げた?
筆者は真面目な本屋さんでコンピュータ配本で手に入らない本、客注の本を探しに毎週神田の問屋街をリュックを背負って回っておられるとか、こういう本屋さんが増えないかな!!
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