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2005/01/20

我が青春の考古学

 【書 名】我が青春の考古学
 【著 者】森 浩一
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2002/10/01
 【ISBN 】4-10-142123-4
 【価 格】438円


松本零士の漫画に「我が青春のアルカディア」という本がありましたね。MPU開発秘話で「我が青春の4004」(嶋 正利・岩波書店)というのもありました。

この本は考古学者の森先生が子供時代から考古学に目覚める多感な青春時代について書いたものです。第二次世界大戦の前後で、前方後円墳に塹壕が掘られたりなど大変な時代だったんですね。

勤労学生ということで工場に働きに行っていましたが、その賃金が出て地方があり、大阪では出たそうです。当時のお金で300円。今なら30万円ほどを一括でもらい、そのまま堺の古本屋さんに行き前から欲しかった「考古学雑誌」揃いを手に入れました。母親はよく300円使い切ったとあきれていたそうです。この後、堺は大空襲があり、古本屋さんも焼けてしまったんだそうです。

■山畑遺跡
近鉄・瓢箪山駅から生駒山に登っていくと郷土資料館がありますが、このあたりが山畑遺跡です。平地から80mほど高い山の斜面にあり、ここも森先生が調べられています。確かに登るのに息が切れる遺跡です。弥生時代の高地性遺跡で、当時はこのあたりまで海でした。少し北に行けば神武天皇が大和に入ろうとして敗退した盾津があります。

■考古学の基礎
対馬では民俗学者の宮本常一と出会うなど、全国を精力的に歩かれています。歩いて、見て、土地の人の話を聞くのが考古学の基礎の基礎で、机に座ってできる学問でないというのはまったくその通りです。

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