古本生活読本
【書 名】古本生活読本
【著 者】岡崎武志
【発行所】ちくま文庫
【発行日】2005/1/10
【ISBN 】4-480-42043-6
【価 格】780円
古本生活読本は『退屈男と本と街』さんの古本のたのしみ、お裾分けで紹介されており、さっそく買いにいきました。以前に東京書籍から出ていた「古本めぐりはやめられない」に増補、再編集したものです。
古本屋さんで値付けについて店主と客との会話があり、面白いなと思ったのですが、これは「古本めぐりはやめられない」で既出でした。こういうことをしているので同じ本を二度買ってしまうのですね。
本から面白い話題をいくつか
■伊丹一三
伊丹一三著の「ヨーロッパ退屈日記」という本が紹介されています。一瞬、十三の間違いではと思ったのですが、最初は一三だったんですね。増刷になった時には十三に改名した後で、二つの名前で本が出ています。
■通天閣
林芙美子の「めし」を題材に通天閣が紹介されています。戦争末期に鉄材供給のために通天閣が解体されていた時期があり、「めし」にはジャンジャン横丁の向こうに高い通天閣という搭が昔あったという記述が出てきます。昭和31年に再建されたのが現在の通天閣です。
■古本屋開業
筆者は2003年10月から三鷹にある「古書 上々(しゃんしゃん)堂」の1コーナーを借りて古書の委託販売をしているそうで、値づけの話が出ています。
価格と売れ行きの相関が難しく、売れ残ったら安くすれば売れるものではなく、ある古本屋さんは売れ残ったら逆に値段を上げると動くことがあるんだ
そうで、なかなか難しい世界のようです。
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コメント
『ヨーロッパ退屈日記』は、2月に新潮文庫から復刊しますね。どちらの漢字になっているのでしょう。
投稿: 退屈男 | 2005/01/26 23:37
退屈男さん 情報ありがとうございます!
どっちの名前なのか楽しみですね。
投稿: 水谷哲也 | 2005/01/27 22:04