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2005/01/05

宮沢賢治の葉書

宮沢賢治の葉書

だいぶ古い(「明治時代は謎だらけ」の連載が始まった頃)のですが日本古書通信(799号)に宮沢賢治に関する話題が二つ載っており、そのいづれにも賢治の葉書の話題が載っていました。

■「賢治ブームの秘密 宮沢賢治生誕百年」金子 民雄
東京の古書店から古書目録が送られてきたので、ぱっと開いたらなんと賢治の葉書が1通載っていました。しかも宛先が保坂(賢治の学友で有名)宛ということで驚きます。(保坂宛の葉書はすべて保坂家で保管されて市場に出ません)

ここからは推察になりますが、葉書の日付が大正10年6月26日になっており、この時、保坂は学校の寮にいないはずなのにそこの宛先になっており不審だという内容です。そのあとに本文(生誕100年の話)になるのですが、この葉書1枚の値段が300万円ということであきれかえっています。

■もう一つはそのものずばり「贋物にご用心」二見和彦で
これも同じ葉書が取り上げられております。大正10年には保坂は放校になっており、学校の寮にはいないなどの理由で贋物と断言しています。

研究者の間では贋物が出るようになったのだから、これで賢治も文豪の仲間入ですねと話題になったとか。「何でも鑑定団」の視聴率が高いのも贋物かどうかのスリルを楽しむなどのあるのではと分析入っています。

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