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2004/12/25

江戸庶民の旅

 【書 名】江戸庶民の旅
 【著 者】金森敦子
 【発行所】平凡社新書
 【発行日】2002/7/22
 【ISBN 】4-582-85148-7
 【価 格】740円



「伊勢詣と江戸の旅」(文春新書)が面白かったのでこの本も読んでみました。

江戸時代の旅と言うと、なかなか大変なイメージなのですが雰囲気的にはテレビドラマの水戸黄門の旅に近いようです。

江戸時代の初期は戦国時代が終わった後で必要な者だけが旅しませんでしたが、後期になってくると物見遊山などで出かけるようになります。

護摩の灰もいましたが、普通に注意していれば何とかなったようです。病気になっても、村送りを頼むと、色々な村人が看病しながら宿場から宿場へと送り届けるシステムも整備されていました。

■三度笠の語源
今の宅配便のように途中から荷物を送ったり、お金を送ってもらうことも出来ました。これを行っていたのが飛脚で最初は月に三度、江戸と大阪を結んでおり、これを三度飛脚と呼んでいたそうです。この三度飛脚がかぶっていたのが三度笠なんだそうで

ただ女性が旅するのは関所など大変だったようです。ところが色々と商売を考えるのがいるようで関所手前から関所を通らずに抜ける道を案内する案内人がいたりなど商魂たくましくやっておりました。

巡礼などは死を覚悟で旅に出ておりました。道行く人の喜捨を受けながら旅をしていきます。四国には接待という風習があったそうで巡礼者には無料で食事やわらじが与えられたそうです。

宿願をはたして故郷に無事に帰りついたものが残した石塔がありますが「一宿一飯一銭一粒施主二世安楽」という文字で旅で受けた、「一宿一飯一銭一粒」の喜捨に感謝しております。この喜捨がなければ途中で死んでいたわけで、喜捨してくれた人々の「二世安楽」を願った願文です。

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