梅棹忠夫の京都案内
【書 名】梅棹忠夫の京都案内
【著 者】梅棹忠夫
【発行所】角川文庫
【発行日】2004/9/25
【ISBN 】4-04-376401-4
【価 格】629円
知的生産の技術研究会でお世話になっている梅棹先生の最新刊です。と言いましても1987年に角川選書から出ていた「京都案内」を中心に加筆・修正したものです。
ですので少し古い京都の情報も入っているのですが、だんだん都会化し、今ではなくなってしまった京都の雰囲気を文章から味わうことができます。また梅棹先生ならではのするどい視点が面白いですね。
■京菓子 八ッ橋
京都のお菓子といえば八ッ橋ですが、あの反り返った形は昔の八橋検校の琴の形でした。八橋検校というのは江戸時代の箏曲の作曲家です。
■府立西京大学
江戸が東京になったので明治の始めに京都を西京と呼んでいたことがありました。ただし京都市民はなんで東京くんだりに合わさないといけないんだということですぐに廃れてしまいました。府立西京大学は今の京都府立大学です。
■ 大文字焼き ×
8月のお盆に行われる「大文字の送り火」ですが、「大文字焼き」という今川焼きの親戚のような言い方をする風情のない人も多く、こういう人は京都人にはきらわれるそうです。そう言えばテレビでも大文字焼きと言っているアナウンサーがいますね。
■京都に罵倒する数え唄があるそうです。
一(いち)びりやがって
二(に)くいやっちゃ
三(し)ゃべりやがって
四(し)りもせんと
五(ご)てくさぬかすな
六(ろく)でもないこと
七(ひ)ねったろか
八(は)ったろか
九(く)そぼうず
■上(あが)ル、下(さが)ル
京都の地名と言えば「上がる」、「下がる」ですが昔は現在のようなたくさんの区はなく上京と下京の二つだけで境は二条通りだったそうです。
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コメント
梅棹先生によれば、「京都人は.....だ」という言い方が2つあるそうですがどういう言い方なんでしょうね。
いけず と けち?
投稿: SHIG | 2004/12/29 22:23
SHIGさん こんにちは!
お立ち寄りいただきありがとうございます
投稿: 水谷 哲也 | 2005/01/04 21:40