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2004/11/01

われらが古本大学

 【書 名】われらが古本大学
 【著 者】天牛 新一郎
 【発行所】ブレーンセンタ
 【発行日】1988/3/1
 【価 格】600円

織田作之助の代表作である「夫婦善哉」の結びに天牛書店の風景が出てきます。

というぐらい大阪では有名な古本屋です。亭主が天牛新一郎という名物人物で、大阪文化賞なども受賞しております。

知研・関西が昔よく会場として借りていた中之島の府立文化情報センターで大阪府が実施している勉強会「なにわ塾」が開催されていました。「なにわ塾」で天牛さんを呼んで講演してもらった内容をまとめて本にしたものです。以前は府立文化情報センターの受付で販売していましたが、今は谷町四丁目に移りましたので、販売しているかどうかは不明です。なかなか手に入らないと思いますが大阪府の図書館にはあるでしょう。「日本の古本屋」「紫式部」で検索してみましたが、見つかりませんでした。

1907年に露天で天牛書店が古本屋を始めてからの大阪の古本屋業界の話題が出てきます。また東京・神田の一誠堂なども出てきます。

広大な間口と奥行きで「天牛に行けば何でもある」といわれたものです。亭主の人柄が人気で、高く買って安く売るという薄利多売を一貫して実行してきました。また大阪で古書の正札販売を始めた人でもあります。10銭で買った本を1割引きの9銭で買い戻すというようなことも行い賑わっていました。

テンギュのオッチャンの名でこれほど親しまれた古本屋の亭主も珍しいですね。。天牛書店は今も健在です。

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