古本屋ビジネス 大量出版時代の商い
【書 名】古本屋ビジネス 大量出版時代の商い
【著 者】山岡 檀、他4名
【発行所】アルメデイア
【発行日】1996/2/10
【価 格】2266円
「女たちの本屋」「菊地君の本屋」「物語のある本屋」と本屋ものを出しているアルメデイアの本です。
アルメデイアは委託配本は行っていませんので、普通の本屋にはまず並んでいません。大きな本屋で棚が充実している店なら並んでいるかもしれません。(置いている本屋は少ないですが)
ブックオフコーポレーションの影響でリサイクル本への進出が活気づいており、古本屋がけっこう増えましたが、それに関するレポーとになっています。取り上げられている古本屋は以下です。
万歩書店(岡山 郊外外大型店の先駆者)
高原書店(東京 古本と古書のダルマ論)
まんだらけ(東京 漫画古本業界のリーダ)
山遊堂(埼玉 複合型ショップ)
ニューサンクス(横浜 POS管理の店)
万陽書房(三重の超大型店)
ブック・スーパいとう(多摩、川崎 激戦区、グループ化で多店舗化)
夢書房(前橋 地域密着型)
上野文庫(東京上野 セドリでくせのある棚作り)
文生書院(データベースによる無店舗販売)
武藤甚目寺店(新刊書店からの転換)
どれも、昔の古本屋でいう「黒っぽい本」ではなく、コミックスや文庫が中心(いわゆるリサイクル本)で「古本=価値本」の既成概念を破った形態です。再版制度の今後もあり、早々と利益率の低い新刊書店から同じ本を扱う
古本屋にスクラップアンドビルドしている経営者も多いようです。たまに、いい本もありますがほとんど雑本ですね。昔ながらの古本屋ですと、雑本が少ないのですが、やっぱり高いですし、痛しかゆしですね。
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