子供より古書が大事と思いたい
【書 名】子供より古書が大事と思いたい
【著 者】鹿島 茂
【発行所】青土社
【発行日】1996/3/1
【ISBN 】4-7917-5437-9
【価 格】2200円
フランス文学が専門の先生でフランスの古本屋との格闘が書かれています。本好きにはたまらない一冊ですね。
最初に女性週刊誌に載っていた話題が出てきます。タレントで離婚した妻の談話で
「あの人はケチを売り物にしていますけれど、本当はひどい浪費家なんです。でも、それが外車を買うとかいうのなら、あの人が稼いだお金ですから私だって文句はいいません。私が我慢できないのは、あの人が、永井荷風だかなんだか知りませんけれど、汚らしい本に何十万も使っていることです。これだけはどうしても理解できません」
意外なところに同好の士を見つけたお話しです。
古書店を回ってみても圧倒的に男性の姿が多いですね、これが新刊書店なら半々ぐらいなんですが、古い本とかほこりっぽい本というのが苦手なんですかね。
ただ女性の本好きも多く、私の知り合いに学生の頃に本屋さんへ行くと、5冊も6冊も買っている中年のおじさんとかいてあれぐらい本を買ってみたいと思っていた女性がいました。初月給でもちろん本屋へ飛んでいったそうです。
昔、秋葉原で美少女がコンピュータ・パーツを買っているという神話がありましたね。(この頃は本当にいたりしますが)あれの古本屋版ていうのも面白いかな!?
この本は挿絵もなかなか楽しめます。フランスの古本屋も日本と同様実に奥が深いのですね。
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