古本屋 月の輪書林
【書 名】古本屋 月の輪書林
【著 者】高橋徹
【発行所】晶文社
【発行日】1998/6/30
【ISBN 】4-7949-6359-9
【価 格】1900円
東京は蒲田近くの蓮沼にある月の輪書林にある古本屋さんの話です。古書目録を中心にした通信販売をしている店で、店名は故郷岡山の月の輪古墳からとったそうです。
日大芸術学部を中退して、映画にかかわるようになり、チゴイネルワイゼン、時の娘などにかかわった後にひょうなことから古本屋さんでアルバイトすることになりました。それが縁で古本屋さんになったという変わった経歴の方です。
でも大体、古本屋さんになるという人は反町茂雄をはじめ普通の人ではないので (^^); 別に変わった経歴ではないかもしれません。
日々の仕入れの話や市場の話などが数字付きで出てきますので、面白いですよ。入札で札をいかに入れるか悩むところも出てきます。古本屋さんの市場での入札では4つの数字を書きますが一番上には最高値のヤラズの札を他はあわよくばの札を書きます。ブツをどうしても落としたい時は、すさまじい駆け引きとなります。
そして目録をいかに苦労して作成しているか、あれだけ資料に当たって作成しているとは、値段もけっこうかかるんですね。これを読んだら古本屋さんから来る古書目録はぞんざいには扱えませんね。いらないのはすぐにゴミ箱はやめておこう。
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