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2004/07/08

古本屋のうんちく 店主たちの書物談義

 【書 名】古本屋のうんちく 店主たちの書物談義
 【著 者】高橋 輝次編
 【発行所】燃焼社
 【発行日】1997/2/15
 【ISBN 】4-88978-971-5
 【価 格】2060円

前回の「古本屋の自画像」に続く本です。古本屋店主たちが書いた文章を集めたもので一番後ろには大阪・中尾松泉堂店主の芭蕉自筆本「奥の細道」発見余話も掲載されています。

面白かったのが東京・古書上野文庫の書かれた古本マーフィーで

●お客のマーフィー
・古書展には自分が探す本を抱かえた人がいる
・一瞬ためらった古本には他人の指がのびる
・高い探求本はボーナスを使い果たした頃に出る
・勤務中に古本会場を出た所で上司に出会う
・古本を友とするほど人間の友は減っていく
・古本屋があって駐車違反をまたおかす
・探求本を頼むと高い店から先に知らせが来る
・書名を言うと店では常に売れたあとである

●業者のマーフィー
・本を譲ってくれるとの客は黙って転勤する
・他店では自店に来なくなった客を見かける
・セドリに回ると自店がもっと抜かれている
・お客は当方の欲しい本以外は売ってくれる

●お客・業者のマーフィー
・上下巻ようやく揃えた本には中や続がある
・喜んで戻るとすでに買っていた古本である
・古本と美女にかこまれる率とは反比例する
・蒐めていた分野の本に限って値くずれする
・いやなやつらとはなぜか蒐集対象がかさなる

なかなか笑えますが、ウーン身につまされる話だなあ。


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