古本めぐりはやめられない
【書 名】古本めぐりはやめられない
【著 者】岡崎武志
【発行所】東京書籍
【発行日】1998/11/9
【ISBN 】4-487-79355-6
【価 格】1500円
やめられまへんね。(^^); 地方都市に行って探すのはまず居酒屋と古本屋ですからね。時間が無くて一軒も寄れないと時などは、はなはだ精神上よくありません。
著者は週刊読書人などに記事を書いているフリーライターです。関西出身で、小さい頃の思い出で千林商店街などの古本屋の話などが出てきます。
■値付け
古本と言うのは店主の蔵書かつ財産で、その値付けには、深い経験からくるもので、値切るなんてことは普通しませんが、本にはこんな話が出ています。
客「こんな本、置いといても買う人はおらんのちゃうか、もちょっと勉強してくれへん」
主人「何ゆうてはりまんねん。あんさんみたいな人がちゃんと買うてくれまっさ」古本屋の方が一枚上手です。
■古本屋通いの効能
まず目を酷使するから視力は落ちる。以前に高い金で買った本を百円均一棚で見つけると歯がみするから歯が悪くなる。心臓にも当然負担がかかる。...埃を大量に吸うため肺ガンになる可能性を増大させる。...少しでも本代にまわそうとするため、ひどくケチになる。ファッションにはまったく興味がなく、昼飯は四十を過ぎても学生と交じって牛丼や立ち食いそば、貧弱な定食で済まそうとする。それさえ、「この500円があれば、あそこのあの本は買えたな」などと思いながら食べるためはなはだ消化に悪い。...
■ロハ(無料、無一文)の語源
大正時代に出てきた言葉で「只」をカタカナ読みしたものだそうです。他にもアル中という言葉が出来たのもこの頃だそうです。
■ソノシート
昔あった薄いレコード盤のことですが、これって朝日ソノラマの商標名だったんですね。知りませんでした。
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