永すぎた春
【書 名】永すぎた春
【著 者】三島由紀夫
【発行所】大日本雄弁会講談社
【発行日】1956/12/25
【価 格】240円(古書価1000円)
大阪の青空古書市で掘り出してきました。少々ヤケもありますが、それでも三島由紀夫の初版本です。検印にもちゃんと三島と捺されています。それがわずか1000円ですので、一時期の初版本ブームもすかっり消えてしまったようですね。出版は講談社の古い社名になっています。
実はこの作品、主人公が古本屋さんの娘さんで、それも帝大前のたぶん本郷あたりの古本屋という設定です。映画化もされたそうで、そのスチール写真がちょうど振り市(古本の業者の市で本のセリ市)で発声している若い女性でした。(女優の名前は忘れまして)
その印象があったので本を買ったのですが、期待していた振り市の場面などは最初だけで物語は古本屋さんとは全然関係なく進展していきます。でも、なかなか登場する人物がなかなか面白くって、つい引き込まれてしまいます。
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