世界の古書店3
【書 名】世界の古書店3
【著 者】川成 洋編
【発行所】丸善 (丸善ライブラリ)
【発行日】1996/6/20
【ISBN 】4-621-05199-7
【価 格】700円
シリーズ第3作目です。「はるかなる本の文化を求めて」が副題です。ミャンマーやらグアテマラやらすごい国の古書店が紹介されています。研究とは言え、よくそんなところまで買い付けにいくなあと、ただあきれるばかりです。
しかし、古本屋というのは不思議なところです。表から見てもコミックばっかりが目について、品揃えが悪そうな店だなー、きっと何も見つからないだろうなとは分かっていても、もしかしたら探している本が眠っているかもしれない。
もしかしたら貴重な本があって、もう2度とお目にかかれない本があるかもしれないと条件反射でガラガラと引き戸を開けて、中に入ってしまいますね。何とも悲しい性で...
そして見つからなければ、やっぱり無かったなとホッとするのは一体何なんでしょうね。
中にはひどいのもいまして、旅先で探している本ではないが、買うべき本を見つけてしまい、しかも旅の途中で所持金がない場合(そんな時に古本屋に入るな! けど金が無くてもあれば入ってしまうゴキブリホイホイのような人生)こんな、時あなたなら一体どうしますか?
万引きする。それじゃ犯罪です。
こういう時は店の奥の上の方のこの店が開店以来一度も客が手をつけたことがなさそうな棚の片隅にそっと隠しておくのです。そして何年かたって、またその町を訪れた時に...その時はやっぱり無くなっているものですね。
セバスチャンが、いじめっ子に追われて逃げこんだのがやっぱり古本屋で、その時、手にした本から、そう、あなたの「果てしなき物語」が始まるのです......
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