古書店めぐりは夫婦で
【書 名】古書店めぐりは夫婦で
【著 者】ローレンス・ゴールドストン&ナンシー・ゴールドストン
【発行所】ハヤカワ・ノンフィクション文庫
【発行日】1999/9/15
【ISBN 】4-15-050234-X
【価 格】680円
久しぶりに京都の寺町二条にある三月書房に行った時に、棚で見つけた本です。原題は「Used and Rare Travels in The Book World」とあります。
作家の夫婦が毎年、お互いの誕生日祝い(8日しか違わない)に色々とお金もかけて贈り物をしていていますが、金額ほどは相手が喜んでいる風ではありません。
ある年、遂に上限金額を20ドルと決めて、それで贈り物を探すことになりました。今までのようなナイトガウンなどが買える金額ではないので、とりあえず奥さんは近くの新刊書店へ、旦那が戦闘シーンなどが好きなので「戦争と平和」を買うことにします。
しかしペーパバック版しかなく、「ハードカーバは無いの?」の一言が深みにはまることになります。
店員がそれなら古書店を探してみたらの一言でイエローブックをくって古書店探し、そして初めて行った古書店で別の本に目がうつり....気がつけば、子供をベビーシッタに預けて夫婦で古書店のはしごへ
後は、お決まりの転落コースです。(^^); 初版本の収集にはまったり、古書市に出かけたり、稀覯本の世界にまで首をつっこみ、果ては古書オークションにまで参加する始末。
いやあ、なかなかに楽しめます。日本でもアメリカでも古書好きは同じなんですねえ。大体、この本を書いた理由が、書籍収集の本を書けば、本探しの経費ぐらい出るかもが動機だったそうです。
実際の古書店の名前も出てきますので、本が出た時は古書店にとっていい宣伝になったそうです。夫妻にいつもそっけない態度をとっていた古書業者からはデイナーに誘われたそうです。
初めて古書店に足を踏み入れるところから書かれていますので、アメリカの古書事情などがよく分かる一冊になっています。訳者も大変だったようで東京の雄松堂書店に教えをこうたり、荒俣宏さんの本を参考にしたりしたそうです。
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