古書まみれ
【書 名】古書まみれ
【著 者】中川 道弘
【発行所】弓立社
【発行日】1997/11/1
【ISBN 】4-89667-767-6
【価 格】2200円
古書上野文庫店主の著書です。この方、旭屋やリブロ池袋店の店長など新刊書店で働いてから古本屋になられた方です。
■まずい
「入荷次第、お電話をください」と、お客が古本屋に話しています。
「ただし、女房が電話口に出たら、その時は 近頃ご主人はまったくお見えになりませんなあ。年に一度くらいは覗くようにお伝えくださいと言ってください。それを合図としましょう。」
この古本屋に話をしているお客の気持ちがよく分かります。古書の匂いって女性には好かれませからね。
■運勢
古本屋を開こうとする30代の男が念のため易者に見てもらった。
「金ぐりに苦労しますな、40才までは」
「40才からは?」
「その苦労に慣れますよ」
なかなかするどい易者ですね。元、古本屋だったりして
■古本屋の店頭での会話
「話し込むタイプの客などで困る事もおありでしょう。そんな時はどうなさるんです?」
「家内にベルで合図して、交替しましょうかと来てもらうんですよ。」
と言ったとたん、奥から彼女が現われて、
「あなた、交替しましょうか」
■感じ方
古本即売会の会場で
「買いたいものが1冊しか無かったよ」
「そうか。僕は買いたいものが1冊あったよ」
エニアグラムのタイプ別分類の質問に使えそうな項目です。ちなみに私は下の発言のタイプです。
古書上野文庫は地下鉄末広町と上野広小路のちょうど真ん中ぐらいにあるそうです。他にも川柳や古本屋マーフイなどニヤリとさせられる文章が多いです。
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