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2004/04/08

出版販売用語の始まり

 【書 名】出版販売用語の始まり
 【著 者】松本昇平
 【発行所】ビー・エヌ・エヌ
 【発行日】1992/03/10
 【ISBN 】4-89369-178-3
 【価 格】1942円

出版販売で50年の経験を持つ著者が明治・大正・昭和初期の販売用語集をまとめた本で、用語解説というよりも近代日本出版史になっております。

中には81年に著者が「業務日誌余白−−わが出版販売の50年」を上梓した時の出版記念パーテイの模様が小冊子として入っております。ポプラ社社長、講談社会長、有隣堂社長、粟田書店社長、集英社社長、東販専務などそうそうたるメンバーが揃っています。皆、現役時代に著者にお世話になった話が出てまいります。

いくつか面白い用語を

■斬捨御免
書店からの注文に対して本の在庫があっても、自分の勝手で品切だと嘘をつく時の用語だそうです。当時の取次会社の小僧は正月3日とお盆に1日休めただけで、あとはずっと仕事でした。

版元の方は日曜は休日で、休日でも品出しだけはするよう小僧さんに頼んでも3度に1度は休まれてしまう。その時に使った用語だそうです。

■大便明細書
大正時代の尼港事件などから奉天などへ出兵していた日本軍から本の注文が来た時に中継地の大連港へまず船便で送る作業が必要でした。それで略して大便という用語が使われていたそうです。


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