2009.06.29

幕臣たちの誤算

 【書 名】幕臣たちの誤算
 【著 者】星 亮一
 【発行所】青春出版社
 【発行日】2003/5/15
 【ISBN 】4-413-04059-7
 【価 格】700円

人材が揃っていた幕府は、ひょっとしたら幕府&雄藩連合の新体制で明治時代を迎えたかもしれません。なぜ、そうならなかったのかを述べています。副題は「彼らはなぜ維新を実現できなかった」になっています。

最後は函館戦争で終わりますが、榎本武揚の助命嘆願を熱心に行ったのが福沢諭吉でした。榎本とはすれ違う時にお辞儀をするぐらいの間柄でしたが、実は妻どうしが縁戚だったんですね。福沢諭吉の妻は若い時に榎本の家に行ったことがあるそうで、それを聞いて福沢諭吉が動きました。

母親に助命の嘆願書の文章を考え、書かせました。効果があったようで面会できました。薩摩の黒田清隆が「海律全書」を訳してほしいと福沢に持ち込んだ時に最初の4,5枚だけ訳して、「これは榎本でないと訳せない」と返答し、黒田清隆が榎本の助命運動をするように仕向けました。

もっとも出牢した後、大臣を歴任した榎本に対して福沢諭吉は「痩せ我慢の説」を出して批判していますから面白いものです。

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2009.06.23

年収AllAbout式100万円アップ術

 【書 名】「好き」を仕事にする! 年収AllAbout式100万円アップ術
 【著 者】森川 さゆり
 【発行所】マガジンハウス
 【発行日】2008/12/18
 【ISBN 】978-4-8387-1945-7
 【価 格】1500円

All Aboutのガイドの集まりであるRedBallでもらってきました。

もっとも著者の森川さん(オールアバウト編集者)は冒頭で退任のあいさつをされていて、まもなくAll Aboutから離れる予定です。All Aboutの立ち上げ時やガイドとはどういうことをやっているのか分かりやすく書いてあります。私も応募して、オープン前にかなりハードなトレーニングを受けましたが、いい経験でした。


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人生は勉強より「世渡り力」だ!

 【書 名】人生は勉強より「世渡り力」だ!
 【著 者】岡野 雅行
 【発行所】青春出版社
 【発行日】2008/6/15
 【ISBN 】978-4-413-04204-8
 【価 格】750円

痛くない注射針で有名な岡野工業の岡野社長です。

■初めてにはインパクトがある
講演旅行に出かけ主催者が駅などに迎えに来てくれたりしているとチップを渡しているそうです。チップを渡す講演者などはほとんどいないので印象に強く残ります。また手土産も持っていくそうで、講演者から手土産をもらうのは初めてですと言われるそうです。なるほど。

■何かしてもらったらお礼を4回言え
玉の井のお姐さんに教えてもらった教えです。ご馳走してもらったら、まずは「ごちそうさま」。翌日に会ったら「昨日はごちそうさまでした」。翌週に会ったら「先週はごちそうさまでした」、次の月なら「先月はごちそうさまでした」とここまでやらないと感謝の気持ちが伝わらないという教えです。


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2009.06.16

歴史を「本当に」動かした戦国武将

 【書 名】歴史を「本当に」動かした戦国武将
 【著 者】松平 定知
 【発行所】小学館文庫
 【発行日】2009/06/06
 【ISBN 】978-4-09-825038-7
 【価 格】720円

NHK「その時歴史が動いた」の松平氏の著作です。ナンバー2に焦点をあて、黒田官兵衛の「読心力」、直江兼続の「直言力」、本多忠勝の「市場開拓力」、藤堂高虎の「転職力」石田三成の「構想実行力」、片倉小十郎の「プレゼンテーション力」、細川幽斎の「一芸力」が紹介されています。

藤堂高虎は浅井長政から始まり、徳川家光まで10人の主君に仕え、最初の2名の主君は無休で、3人目で初めて80石、それが最後32万石になりましたので4000倍の昇給率です。高虎は昼夜奉公しても気づかない主人なら辞めた方がよいという現在でいう外資系のファンドマネージャのような人物だったんですね。

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僕が2ちゃんねるを捨てた理由

 【書 名】僕が2ちゃんねるを捨てた理由
 【著 書】ひろゆき(西村博之)
 【発行所】扶桑社新書
 【発行日】2009/6/1
 【ISBN 】978-4-594-05952-1
 【価 格】740円

「2ちゃんねる」元管理人の著作ですが、テレビやネットという媒体の問題点などよくみていますね。

■Web2.0の概念
オライリーが言いたかったのは「Aという目的のために行動した人々から集めたデータを解析することによって、Aという目的のためから派生したBという別の情報を作ること」です。アマゾンのレコメンデーション機能などが該当します。

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2009.06.10

女たちの幕末京都

 【書 名】女たちの幕末京都
 【著 者】辻 ミチ子
 【発行所】中公新書
 【発行日】2003/4/15
 【ISBN 】4-12-101693-9
 【価 格】760円

幕末に活躍した女性史です。

安政の大獄で牢につながれた梅田雲浜ですが、妻の千代など家族4名は町内預けになってしまいました。門弟だった北村屋太助が4人の飯代を引き受け、ついでに梅田家の借金も支払おうとしましたが、貸し手はみな棒引きにしてくれました。この千代ですが、京都にできた女子教育施設・女紅場の権舎長に就任していたんですね。

鳥羽・伏見の戦いや大政奉還など歴史で習いますが、庶民もしっかり巻き込まれていました。江戸から将軍と一緒に大勢の武士がついてきますが、宿場だけでは当然足りませんので、村に宿泊の割り当てがあり右往左往。しかも戦乱で焼け出されるなど大変でした。

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2009.06.09

四畳半神話体系

 【書 名】四畳半神話体系
 【著 者】森見登美彦
 【発行所】角川文庫
 【発行日】2008/3/25
 【ISBN 】978-4-04-387801-7
 【価 格】552円

「夜は短し歩けよ乙女」が面白かったので、この本も買ってきました。
今回も舞台は京都で、しかも下鴨から河原町にかけての、けっこう狭いエリアです。主人公は大学三年生で、1回生の時にキャンパスライフにあこがれて選んだサークルがダメだったと嘆いていますが、その時に入ろうと思った4つのサークルとも、結局同じような末路になるパラレルワールドものです。でも、最後にエピソードが全部つながる点はすごいですね。

「夜は短し歩けよ乙女」のサブキャラが登場するのですが、仙人のような樋口師匠に京都に貢献しないといけないと命じられたのが「哲学の道」のベンチに腰かけて西田幾多郎の「善の研究」を読みふけり、哲学的な会話を議論すること。これは不毛な試みでしたが、笑えますなあ。これは2作目なんですが、やはり下鴨古本まつりが舞台の一つになっています。


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2009.06.04

夜は短し歩けよ乙女

 【書 名】夜は短し歩けよ乙女
 【著 者】森見登美彦
 【発行所】角川文庫
 【発行日】2008/12/25
 【ISBN 】978-4-04-387802-4
 【価 格】552円

まもなく京都・下鴨神社の糺の森で古書市が開かれますが、その古書市を舞台にした小説があると聞き、本屋で探してきました。

内容は京都の大学生を舞台にした恋愛モノなんですが、これがハチャメチャというかめちゃくちゃ面白いですね。本屋大賞2位になるのも、さもありなん。

さて肝心の「下鴨納涼古本まつり」なんですが、第二章のエピソードで出てきます。古本まつりで主人公が出会うのが古本市の神さん、姿は小学校年なんですが、めちゃくちゃ本に詳しいいやなガキです。

さて、この古書市の奥底で変な古書を取りあうゲーム(暑い中、火鍋を食べる)が行われており、ひょんなことから主人公も参戦。過酷な試合になんとか勝ち残ったところ、さっきの古本市の神さんが出てきて、「悪しき蒐集家の手から古書たちを解放する」と全部パーに。笑えます。

他にも京大の学園祭や先斗町が舞台になったり、京都が楽しめます。最後にハッピーエンドになるのですが、その舞台が百万遍の喫茶「進々堂」。

「進々堂」の広い机で、クロワッサンが久しぶりに食べたいなあ。京都の学生生活が堪能できる一冊です。

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2009.05.28

史実を歩く

 【書 名】史実を歩く
 【著 書】吉村 昭
 【発行所】文春新書
 【発行日】1998/10/20
 【ISBN 】4-16-660003-6
 【価 格】680円

作家の吉村氏が知的生産をするために、どう資料を収集しているかノウハウが語られています。特に歴史ものは現場へ行くとヒントや先行して研究している郷土史家がいるんですね。

生麦事件についても生麦村のどこで発生し、切ったのは誰か、リチャードソンがどこで死んだかも解明されています。切ったのは奈良原という野太刀流の名手で、南北朝時代に使われた長くて太い太刀で馬に乗ったリチャードソンを下から切りつけ、その後、肩から切っています。馬の乗った人物の肩を切れるのか疑問に思った作者は、実際の野太刀流を見て納得したそうです。

生麦事件が発端となって薩英戦争が起きますが、イギリス側が3隻の汽船をだ捕して焼いてしまいました。乗組員はすべて上陸されましたが、船奉行の松木と添役の五代はこのままだと、汽船を奪われたと藩からとがめられるとそのまめイギリス船に乗って江戸へ逃げていたんですね。この五代が五代友厚です。


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2009.05.23

謎の豪族 蘇我氏

 【書 名】謎の豪族 蘇我氏
 【著 者】水谷千秋
 【発行所】文芸春秋
 【発行日】2006/3/20
 【ISBN 】4-16-660495-3
 【価 格】740円

逆賊扱いされている蘇我氏は実際、どういう豪族であったのか記載しています。

蘇我氏は屯倉の拡大に積極的に勤め、天皇の政権安定に協力し、天皇あっての蘇我家、蘇我家あっての天皇という関係を作り上げていきます。冠位十二階を制定したのも聖徳太子と言うよりも馬子で、豪族の官僚化をすすめていきました。

松本清張が大化の改新とは蘇我氏がやっていたのを横取りしたものだと書いていたと、この本で初めて知りました。「藤氏家伝」には中臣鎌足と蘇我入鹿が同じ僧旻の塾に通っている時に入鹿に匹敵するものはいないという僧旻が言った逸話が残っているぐらいの人物だったようです。

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