2017/06/23

戦国の城攻め

 【書 名】戦国の城攻め
 【著 者】渡邊 大門
 【発行所】光文社知恵の森文庫
 【発行日】2017/06/20
 【ISBN 】978-4-334-78722-6
 【価 格】680円

毛利氏による吉田郡山城の戦い、川越夜戦で有名な河越城の戦い、大友一族の内紛である大友二階崩れの変、尼子氏による第二次月山富田城の戦い、足利義昭を擁した織田信長と六角氏との観音寺城の戦い、浅井氏の小谷城の戦い、武田・徳川の境目の城である高天神城の戦い、松永久秀の信貴山城の戦い、荒木村重の有岡城の戦い、尼子・山中鹿介による上月城の戦い、波多野氏の裏切りによる、八上城の戦い、別所氏と戦った三木城の戦い、宇野氏と秀吉の戦いである長水城の戦い。

徹底した封鎖による鳥取城の戦い、水攻めで有名な備中高松城の戦い、上杉景勝を追い詰めた魚津城の戦い、長宗我部と三好との十河城の戦い、紀州で行われた水攻めである紀伊太田城の水攻め、のぼうの城で有名な忍城の戦い、関ヶ原の前哨戦となった岐阜城の戦い、立花宗茂らを釘付けにした大津城の戦い、直江兼続の長谷堂城の戦い、関ヶ原のもう一つの前哨戦である安濃津城の戦い、真田と徳川の戦いである上田城の戦い、大河ドラマで有名となった真田丸の攻防といった25の戦いが紹介されています。


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2017/06/18

大和の考古学50年

 【書 名】大和の考古学50年
 【著 者】橿原考古学研究所の歩み
 【発行所】学生社
 【発行日】1988/11/5
 【ISBN 】4-311-20135-4
 【価 格】2,400円

橿原考古学研究所設立50周年を記念して作られた本です。

旧石器時代、古墳時代から中世にかけて橿原考古学研究所が関わってきた発掘情報が掲載されており、当時の状況がよく分かります。唐古・鍵遺跡、藤ノ木古墳、高松塚古墳、太安万侶墓など、発掘状況はどんな状態だったのか掲載されています。面白かったのが松林苑の発見。昭和54年に測量していたところ土塁跡を見つけ、離れたところにも土塁があったことを思い出し、これが平城京北側にあった後代な松林苑の発見につながります。南北に11キロも土塁がつながる広大な敷地でした。

中世では今は宅地になってしまった立野城(信貴山近く)などが紹介されています。

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戦国武将の辞世

 【書 名】戦国武将の辞世
 【著 者】加藤 廣
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2017/05/30
 【ISBN 】978-4-02-273718-2
 【価 格】760円

副題が「遺言に秘められた真実」となっています。

面白かったのが宮本武蔵と佐々木小次郎が戦った巌流島の戦い。小次郎の長刀よりも長い木刀を舟の櫂から作りリーチの差をいかしました。また細川藩は佐々木小次郎と弟子たちを一網打尽にしたかったようで、理由はキリシタンだったからだそうです。忠臣蔵についても面白いことが書かれていて討ち入りで実際に戦闘に参加した吉良側は15人ほど。小競り合いのようなものだったのが実際の話のようです。「覚悟した ほどにはぬれぬ 時雨かな」という、”なんだ~あ”という大石内蔵助の言葉が残っています。


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今川氏研究の最前線

 【書 名】今川氏研究の最前線
 【著 者】日本史史料研究会
 【発行所】洋泉社歴史新書
 【発行日】2017/06/19
 【ISBN 】978-4-8003-1263-1
 【価 格】980円

信長、秀吉、家康に続き最新の研究をもとに今川氏の実像について書かれています。

■甲駿相三国同盟
甲斐の武田信玄、相模の北条氏康、駿府の今川義元との間で結んだ同盟です。今川はこれで東側を気にせず西への侵攻をはじめますが、桶狭間の合戦で今川義元が敗死すると武田信玄は同盟を破って駿府に攻め込んでくることになります。

桶狭間の合戦では合戦前に武田信玄が織田信長と友好関係を結んでおり、今川家を継いだ今川氏真は武田信玄を疑っていたようです。また家康が岡崎城に戻りますが、最初は今川氏真の命令で終わりとの境をおさえるためだったようです。織田信秀の時代に今川は織田と手を結んでいた時代もあり、状況変化によってあっちへついたり、こっちへついたりということが、当たり前のように行われていました。

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2017/06/07

すごい立地戦略

 【書 名】すごい立地戦略
 【著 者】榎本 篤史
 【発行所】PHPビジネス新書
 【発行日】2017/03/31
 【ISBN 】978-4-569-83230-2
 【価 格】870円

お店を出すなら人口の多い所で例えば港区の平均年収は900万円ほどありますが、これは一部の富裕層が平均を引っ張っているからで、家賃が高い所に出店するのではなく平均年収が低くても人口が多い足立区に出店する方がよほど得など、なかなか役立つことが記載されています。コンビニの出店戦略や今は成功していても急激に変わる世の中にあわせてビジネスモデルを変えていく必要があるなど参考になります。

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2017/06/01

戦争の日本古代史

 【書 名】戦争の日本古代史
 【著 者】倉本 一宏
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2017/05/20
 【ISBN 】978-4-06-288428-0
 【価 格】880円

”白村江の戦い”というと日本史では百済復活を狙った倭・旧百済連合軍と唐・新羅連合軍との戦いで倭は破れてしまいますが、韓国では教科書などに出てこず、大学で古代史を専攻して学ぶと始めて出てくるそうです。新羅-高羅-李朝が正統王朝で百済は地方政権に過ぎず、唐にとっても主要な相手は高句麗で百済との戦いは片手間のような面があったようです。日本が朝鮮半島に持つ変な優位意識みたいなのがなんで出てきたのかを明らかにしています。

白村江の負け戦が国内に与えた衝撃は大きく、瀬戸内沿いに山城を築き防衛体制の整備を行います。また天智天皇はいかにも唐が攻めてくるように言い立てて中央集権国家を作りあげようとした節もあるようです。

日本史では元寇が有名ですが、ほとんど出てこないのが平安時代に起きた”刀伊の入寇”。女真族の海賊が中心で北部九州を侵略。多数の住人が殺されたり連れ去られ牛馬もたくさんやられました。京都の公家政権には何の緊張感もなく、ほとんど統治能力がありません。藤原隆家を中心に在地の武士が頑張り、撃退します、この時に活躍した武士たちが中世に鎮西武士団の中心となっていきます。元寇の時は統治能力がない公家ではなく、本来は関係がない鎌倉幕府ががんばり、事なきを得ました。竹崎季長の蒙古襲来絵詞が有名ですが司令官などが兵士を置き去りにして逃げ去った後の掃討戦を描いたものだったんですね。

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2017/05/27

真説 戦国武将の素顔

 【書 名】真説 戦国武将の素顔
 【著 者】本郷 和人
 【発行所】宝島社新書
 【発行日】2017/05/24
 【ISBN 】978-4-8002-6768-9
 【価 格】1500円

天下人である織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。戦国武将からは武田信玄、上杉謙信、毛利元就、石田三成、明智光秀、今川義元、島津四兄弟、伊達正宗。番外編で淀君が紹介されています。皆、一筋縄ではいかない人物ばかりで良い面もあれば悪い面もあり素顔が紹介されています。

浅井長政、明智光秀ともども信長を裏切りますが、浅井も朝倉とそれほど仲がよいわけではなく、裏切りの最大の理由は信長がスキを見せた点。これならいけると思ったからでしょう。

毛利元就は息子を小早川や吉川へ送り込んで乗っ取るM&A型です。アメリカの東海岸側に多いタイプですが、西海岸側は秀吉のベンチャー企業で家来に夢をみさせるチーム型。

伊達正宗と秀吉の取次ぎになったのが浅野長政。秀吉に伊達正宗が叱責された時に、いろいろアドバイスしたのですが、伊達正宗はダダをこね絶交状を送ります。これがため江戸時代を通じ、両家とも仲が悪かったそうです。両家の分家で起きたのが忠臣蔵事件になります。


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歴史家の案内する京都

 【書 名】歴史家の案内する京都
 【著 者】仁木宏、山田邦和
 【発行所】文理閣
 【発行日】2016/05/20
 【ISBN 】978-4-89259-790-9
 【価 格】1,800円

太秦古墳群、長岡京の時代から近世にかけて京都を紹介していますが各地に痕跡が残っていて、実際に街歩きをして楽しむことができます。戦国時代の山科御坊や一乗寺城跡、如意丘城跡、中尾城跡など洛東の山城跡などについても書かれています。

祇園祭の舞台となる御旅所は四条通りと寺町通りの交差するあたりにあり、川端康成の「古都」の舞台となっていますが、もともとは大政所御旅所という四条烏丸から下ったところにありました。八坂神社から大政所御旅所に移動する神幸が祇園祭の発祥になるでしょう。

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2017/05/18

国衆の戦国史

 【書 名】国衆の戦国史
 【著 者】鈴木 将典
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2017/04/19
 【ISBN 】978-4-8003-1218-1
 【価 格】950円

副題が「遠江の百年戦争と地域領主の興亡」となっています。今川、武田、徳川の境目となった遠江で、井伊など国衆がいかに家を存続させるか奔走した物語で最新の研究を元にしています。

■北条早雲の伊勢攻めは幕府の命令
今川家の家中が分かれていましたが龍王丸の叔父である北条早雲が龍王丸を今川家の当主とし、これが今川氏親となります。北条早雲は伊豆へ攻め込んで後北条氏の祖となりますが、幕府の命令だったようです。堀越公方の家督争いで、結果的に京都の新将軍となる足利義高の母と弟を殺したことが背景です。

■国衆の消滅
先祖伝来の土地を安堵してもらい守った国衆ですが豊臣政権となると大名に従属する家臣の生き方しか残っていませんでした。

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2017/05/13

千駄木の漱石

 【書 名】千駄木の漱石
 【著 者】森まゆみ
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2016/06/10
 【ISBN 】978-4-480-43358-9
 【価 格】800円

東京市本郷区千駄木町57番地に1903(明治36)年に夏目漱石が引越してきます。同じ家に一時期、森鴎外も住んでいました。現在、明治村に移築されて公開されています。この家でこ漱石は「吾輩は猫である」を発表し、文壇にその名を高めます。作品の中に猫のためのくぐり戸など家の様子が描写されています。

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