2019/04/18

気候で読む日本史

 【書 名】気候で読む日本史
 【著 者】田家 康
 【発行所】日経ビジネス人文庫
 【発行日】2019/01/07
 【ISBN 】978-4-532-19884-8
 【価 格】800円


「地震の日本史」(中公新書)という地震から見た日本史がありますが、これは気候から見た日本史で、冷夏などの異常気象による飢饉などで歴史が大きく動いていきます。冬になる前に上杉謙信は関東へ出兵していましたが口減らしの意味と関東での食糧確保が背景にあったようです。


承久の乱で後鳥羽上皇と戦い勝利した北条泰時ですが、飢饉の前兆があると即座に反応します。京都の公家社会が、飢饉なんか下々のことと関与しない間に贅沢禁止令を出し、種もみの貸し渋りが起きないように北条泰時自身が保証して供給もしました。奴隷制は平安時代には禁止になっていたようですが、北条泰時は飢饉の緊急事態と期限を区切って認めるなど現実的な対応で乗り切っていきます。


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大マスコミが絶対書かない事この本読んだらええねん

 【書 名】大マスコミが絶対書かない事この本読んだらええねん
 【著 者】辛坊治郎
 【発行所】光文社
 【発行日】2019/03/30
 【ISBN 】978-4-334-95085-9
 【価 格】1000円

参議院で問題となるのが一票の格差問題。地域代表なので各都道府県から2名づつ選出しようと決めてもよいのですが、そのためには憲法第34条を変更しなければなりません。確かに新聞報道などで、こういう論点は出てこないですね。

ユネスコの世界遺産に登録されたのが長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産で、隠れキリシタンではありません。明治6年に禁教令がとかれるまでは皆、隠れキリシタンでした。そしてカソリック信者として生き始めたるなか、昔から伝わる信仰を続ける人がいて、こちらが新しい隠れキリシタンになります。ですのでカソリック信者となった側を潜伏キリシタンと区別するようになったそうです。

などなど、面白い視点が書かれています。

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2019/04/14

阪神・淡路島「高低差」地形散歩

 【書 名】阪神・淡路島「高低差」地形散歩
 【著 者】新之介
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2019/04/10
 【ISBN 】978-4-8003-1629-5
 【価 格】1980円


「凹凸を楽しむ 大阪高低差地形散歩」に続く、阪神・淡路島編です。西宮、甲山、芦屋、住吉、六甲、神戸、兵庫、須磨、明石城、有馬温泉、宝塚、岩屋、由良・成ケ島、沼島、三原平野が紹介されていますが芦屋の鷹尾山城、神戸の瀧山城跡やブラタモリでも紹介された宝塚の環濠集落である小浜宿など、ちょっと変わった場所も紹介されています。


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2019/04/11

江戸の不動産

 【書 名】江戸の不動産
 【著 者】安藤優一郎
 【発行所】文春新書
 【発行日】2019/03/20
 【ISBN 】978-4-16-661210-9
 【価 格】820円


江戸時代の不動産という面白いところに目をつけた一冊です。当時は武士も町人も不動産ビジネスに邁進していたことがよく分かります。各藩や御家人には幕府から土地が与えられ無税でした。ところが江戸は火事が多く、藩屋敷もよく燃えました。そこで郊外に避難用の下屋敷を確保するために農民から土地を買うことになりますが、幕府としては年貢が入らなくなると困ります。そこで年貢率をアップを条件にして認めるようになります。


武家地は幕府から拝領されたものなので自由に売買できませんが、そこに等価交換の形で抜け道が作られます。相対だったはずが三藩にまたがったり、ひどい場合は21もの交換取引になってしまいます。老中までかかわるので抜け道だらけになります。経済力のある町人や農民も同じで土地取引に邁進します。メリットは貸して地代や賃貸収入を得ること、また不動産をもっていることが信用になりました。ただ火事などになると再建もしなければならずリスクも大きいビジネスでした。


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2019/04/08

天皇の思想 戦う貴族 北畠親房の思惑

 【書 名】天皇の思想 戦う貴族 北畠親房の思惑
 【著 者】本郷和人
 【発行所】山川出版社
 【発行日】2010/01/31
 【ISBN 】978-4-634-15004-1
 【価 格】1800円


丸善・四日市店の三重コーナーにあったので全編、北畠親房の話かと思ったら最初の一章と最後の八章が北畠親房で鎌倉時代から南北朝にかけての天皇や上皇の扱いや変遷の話が中心でした。北畠親房は南朝をよくまとめ戦っていました。貴族でありながら武人であり、足利尊氏が京都を留守にした時に南朝に残っていた戦力を集め京都を占拠。ただ足利の反撃によって追われ吉野の奥の賀名生(あのう)で病没します。ただ逃れる時に北朝側の上皇や天皇、三種の神器を持ち去ったのがすごく、これには足利も困り果て、いろいろな対策をうたざるをえませんでした。なかなかの策士ですねえ。


鎌倉幕府をゆるがしたのが後鳥羽上皇の承久の乱。朝廷は六波羅探題の監視をうけるようになり改革が必要となります。この時に登場したのが九条道家で、世間を見ようとしない朝廷の中で人を見ようと言い出し、訴訟などに積極的に取り組むようになります。九条道家が失脚した後もこの路線は継続します。


幕府の訴訟についても書かれていて証言よりも客観的な文章の証拠を重視していました。現在の自白を重視するやり方よりも先進的だったようです。


南北朝時代となりましたが南朝を残していたのは幕府の意思のようで北朝が何かしたら、すぐ南朝に替えるぞという意思表明でもあったようです。そんな必要がなくなった時に南北朝統一となります。後醍醐天皇によって鎌倉幕府が倒れた話になっていますが鎌倉幕府は自壊寸前できっかけさえあればなんでもよかったようです。


討幕の理論ともなった水戸徳川家の大日本史ですが南朝を正統な天皇家の血統にしています。本当は南朝が滅び、代わりに武家政権がとってかわったという理論展開のためだったようです。


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2019/03/30

偉人の命日366名言集

 【書 名】偉人の命日366名言集
 【著 者】久恒啓一
 【発行所】日本地域社会研究所
 【発行日】2017/07/07
 【ISBN 】978-4-89022-198-1
 【価 格】3,241円


1年365日、その日に亡くなった偉人が残した名言を生き方などを紹介しながら記載されています。


■1月3日 コンラッド・ニコルソン・ヒルトン
成功する人は動き続けている。間違いを犯すことはあっても決して立ち止まることはない。


■2月7日 岩﨑弥太郎
創業は大胆に、守成は小心なれ。


■3月20日 黒田官兵衛
天下に最も多きは人なり。最も少なきは人なり。


■4月13日 後藤新平
カネを残すのは下、事業を残すのは中、人を残すは上。


■6月5日 ロナルド・レーガン
この世には2種類の人間しかいない。できる人間と批判する人間だ。
人々が戦争を始めるのではない。政府が戦争を始めるのだ。


■6月6日 蓮沼門三
心が変われば態度が変わる。態度が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。


■6月20日 徳川吉宗
困った時にうつむく者は役に立たぬ。困った時あおむく者が役に立つ。


■7月30日 ビスマルク
愚者は経験に学び。賢者は歴史に学ぶ。


■9月23日 頼山陽
十年一剣をみがく


■10月11日 渡辺崋山
大功は緩にあり、機会は急にあり


■11月1日 デール・カーネギー
人生とは今日一日のことである


■11月11日 渋沢栄一
限りない資本を活用する資格とは何であるか。それは信用である。


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2019/03/23

最速PDCA日報

 【書 名】最速PDCA日報
 【著 者】中司 祉岐
 【発行所】日経BP社
 【発行日】2019/03/11
 【ISBN 】978-4-8222-8961-4
 【価 格】1600円

経営に正解はありませんので仮設をたてて、やってみて、うまくいけばルール化し、ダメだったら原因を分析して別の仮説をたててまたPDCAサイクルをまわすしかありません。理屈は分かっていても、なかなかできませんが、これは日報スタイルで実施することで実現する手法を紹介しています。確かに毎日続けるにはうまいやり方です。

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消えた古代豪族とその後

 【書 名】消えた古代豪族とその後
 【著 者】歴史REAL編集部
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2016/04/18
 【ISBN 】978-4-8003-0899-3
 【価 格】900円
平群真鳥、物部守屋、蘇我入鹿、藤原仲麻呂、伴善男、藤原広嗣、平将門、藤原純友、安倍貞任、吉備真備、橘諸兄、和気清麻呂、菅原道真、源高明など敗者の家はその後、どうなったかに焦点をあてています。

平群真鳥は武烈天皇に滅ぼされましたが子孫は続き、椿井氏となり椿井城を築き、戦国時代は松永久秀と戦っていました。
応天門の放火で没落したのが伴善男で陰謀説もあります。伴氏は伴造(とものみやつこ)の職務で、この伴造のなかでも権威が強いということで大をつけたのが大伴氏です。淳和天皇時代に大伴から伴にしました。この伴氏の子孫の一つが鹿児島に流れ肝付氏となります。島津氏と戦いましたが、やがて家臣となり江戸末期には肝付氏から小松帯刀が出ます。

醍醐天皇の子供だった源高明は血筋の良さもあって藤原氏のライバルでした。ついに失脚しますが源氏物語の光源氏のモデルは源高明という説があります。高明の息子に源経房がいて枕草子にも名前が出てきます。この経房が清少納言の私邸で見つけた初稿本を持ち出して、世間に注目され、やがて枕草子が執筆されたようです。親子で平安文学に関わっていたんですね。

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2019/03/20

新・深・真 知的生産の技術

 【書 名】新・深・真 知的生産の技術
 【著 者】知的生産の技術研究会
 【発行所】日本地域社会研究会
 【発行日】2019/03/05
 【ISBN 】978-4-89022-238-4
 【価 格】1800円
まもなく設立50周年を迎える知的生産の技術研究会では機関誌「知研フォーラム」を出していましたが、装いも新たに単行本を出すことになりました。
西堀栄三郎、桑原武夫の講演録のほか「文明の生態史観」などが掲載されています。昔の講演録なんですが内容は全然、色あせていません。開発途上国の権力者の夫人の原国籍を調べる話が出てきます。インド軍の元帥や将軍はイギリス人の奥さんが多く、まちがってもインドはイギリスと戦争できないわけが分かります。

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2019/03/15

戦国大名と国衆

 【書 名】戦国大名と国衆
 【著 者】平山優
 【発行所】角川選書
 【発行日】2018/12/21
 【ISBN 】978-4-04-703670-3
 【価 格】1700円

大河ドラマ「真田丸」の最初の方では佐久・小県郡での国衆通しの争いが描かれ真田氏と対立する室賀氏などが描かれていますが武田氏の領国を舞台にした国衆にスポットをあてた一冊です。領国のなかには小領主と呼ばれる国衆がいて、いかに自軍に取り込むかが重要でした。国衆にとってもどの陣営につくかで家が栄える没落する滅亡するに分かれてしまうため大変な判断をしないといけない世界でした。

放状-被官が主人を離れるには主人に暇乞いをして、放状を発行してもらうのが基本でした。今でいう離職状みたいなものですね。当時も勝手に辞めることは行われていました。この被官の逃亡では裁判になる時もあったようです。

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