2016/08/29

なぜ会津は稀代の雄藩になったか

 【書 名】なぜ会津は稀代の雄藩になったか
 【著 者】中村 彰彦
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2006/08/24
 【ISBN 】978-4-569-82679-0
 【価 格】920円

副題が「名家老・田中玄宰の挑戦」となっています。借金が積み上がり、人口が減少している会津藩を見事に建て直しますが、日本と同じ問題を解消しました。巻末には会津藩に学んだ処方箋が書かれています。会津といえば「ならぬことはならぬものです」が有名ですが、この言葉が生まれてきた背景が書かれています。

新撰組という言葉が生まれたワケも書かれています。会津では長沼流軍制改革を行いますが、長沼流兵学では中軍(藩主の本陣)に詰める者たちの一部を新撰組と呼び、松平容保が近藤勇や土方歳三を会津藩預かりとして時に新撰組という名前を与えたようです。

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2016/08/25

マネー力

 【書 名】マネー力
 【著 者】大前研一
 【発行所】PHPビジネス新書
 【発行日】2009/01/30
 【ISBN 】978-4-569-70256-8
 【価 格】800円

2008年に起きたリーマンショック後に書かれた本で、資産運用の考え方などを中心に掲載されています。本で予想していた世界情勢とはえらく現実世界が変っていますが、大学など高等教育を受けている人が多いのに、ほとんど金利がない預金にいれている人が多く、マネーに対する感度の低さについては当時とあまり変わっていません。本の最後の章は「大前研一の株式・資産形成講座」の宣伝になっていて広報本です。

住宅に関する考え方は面白く、日本は建物の耐久年数が低く、住めば住むほど価値が下がります。ドイツのミュンヘンの例が出てきますが住宅街全体が資産となっているため、家の庭の木を無断で1本切るだけで罰金になります。皆の共有財産という意識が強いためです。


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2016/08/19

そして、メディアは日本を戦争に導いた

 【書 名】そして、メディアは日本を戦争に導いた
 【著 者】半藤一利/保阪正康
 【発行所】東洋経済新報社
 【発行日】2013/10/11
 【ISBN 】978-4492061916
 【価 格】1,620円

原題通りにメディアが日本を太平洋戦争に導きましたが、そもそもは日露戦争などで反戦の記事を書いたらどんどん部数を減らし、背に腹はかえらずと戦争の記事を書いたら部数が伸びた経験があったからです。国際連盟脱退や真珠湾攻撃を大々的に盛り上げると新聞の部数が伸びました。朝日新聞にしろ皆、イケイケドンドンで煽っていました。

ただし少数ですが本当のジャーナリストもいて桐生悠々は「関東防空大演習を嗤(わら)ふ」という記事を書き、防災演習なんか必要なく、そもそも帝都に空襲がないように軍が戦うべきで空襲があった時点でアウトだろうと至極まっとうなことを書きましたが在郷軍人会が新聞の不買運動を始めたため退社させられます。もう一人は東洋経済新報の石橋湛山でした。

明治の初めころは佐幕派がジャーナリストでしたので政府に対して健全な批判をしていましたが、付和雷同的な日本人の資質もあってどんそん商業主義になっていきます。本質的に今も変っていません。

本にも書かれていますが、最近の記者もひどいもので、「石橋湛山が好きです」「石橋湛山のどの本に感銘を受けたの?」「...」、ネットかなにかで石橋湛山について調べただけで本の1つも読んでいない

。5.15事件について予備知識もないのに昭和史の取材をしている記者など、あきれる例が出てきます。なかにはしっかり勉強している記者もいるのでしょうが、なさけない記者も多いようです。


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2016/08/12

アドラー心理学入門

 【書 名】アドラー心理学入門
 【著 者】岸見 一郎
 【発行所】ベスト新書
 【発行日】1999/09
 【ISBN 】978-4584103128
 【価 格】700円

「嫌われる勇気」がベストセラーになっていますが、内容はアドラー心理学になっています。アドラー心理学の入門書になっており、アドラーとはどんな人物か、アドラー心理学というと育児と教育によく使われているようで、子育てなどでの考え方。育児だけではなく、我々の日常生活でも使える内容で、他人を意識することなく自分らしく生きることがベースになっています。ですから「嫌われる勇気」になるんですねえ。

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2016/08/11

天才

 【書 名】天才
 【著 者】石原慎太郎
 【発行所】幻冬舎
 【発行日】2016/01/22
 【ISBN 】978-4344028777
 【価 格】1512円

田中角栄の金脈政治を批判していた青嵐会の石原慎太郎が書いた評伝。1人称で書いていて田中角栄から見た石原慎太郎自らも出てきます。六法全書を丸暗記し、衆議院議員として100本を超える議員立法を成立させ、その法律は現在も生きています。懐が深く大物政治家でしたが、日中友好条約の締結などアメリカから危険視されたことからロッキード事件で失脚することになります。

ロッキード事件の法廷についても出てきますが、アメリカ側のリークにまんまと乗ったマスコミやマスコミに先導された大衆によって司法の判決がねじまげられていくところが出てきます。


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2016/08/07

大阪高低差地形散歩

 【書 名】大阪高低差地形散歩
 【著 者】大阪高低差学会 新之介
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2016/06/10
 【ISBN 】978-4-8003-0942-6
 【価 格】2200円

上町台地や空堀商店街など大阪にもたくさんの高低差があり12エリアを紹介しています。

■大阪のはじまりの地
大阪城、道頓堀、大阪駅、天王寺

■上町台地の高低差巡り
阿倍野、住吉大社

■水辺の跡に誘われて
仁徳天皇陵古墳、十三

■古代の海岸線を辿る
千里丘陵、柏原、石切、川西・伊丹

上町台地にはたくさんの谷がありましたが、平坦地を確保するために埋立られたのですね。こんなに谷があったとははじめて知りました。


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2016/08/05

だいたい四国八十八ヶ所

 【書 名】だいたい四国八十八ヶ所
 【著 者】宮田珠己
 【発行所】集英社文庫
 【発行日】2014/01/22
 【ISBN 】978-4087451535
 【価 格】756円

先日、バスツアーで四国八十八ヶ所の1番から6番まで回りましたが、これを歩くとなると大変だなあと思っていた時に目についた一冊です。「だいたい」というゆるいタイトルながら、結局は歩き遍路で四国一周しているのがすごいですね。歩き遍路といえば山道や田舎道を歩く雰囲気がありますが、実際の遍路道はトラックなどが通る国道沿いがほとんどで、歩道もないトンネルを通らないといけないそうです。

また、いろいろな理由で歩き遍路をしている人や地元の人がどう思っているのか、なかなか参考になります。遍路だけでなく四万十川の川下りやダイビングなどの様子もあり、楽しめます。


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2016/07/28

なぜ地形と地理がわかると戦国時代がこんなに面白くなるのか

 【書 名】なぜ地形と地理がわかると戦国時代がこんなに面白くなるのか
 【著 者】渡邊大門
 【発行所】洋泉社歴史新書
 【発行日】2016/07/18
 【ISBN 】978-4-8003-0985-3
 【価 格】800円

地形と地理から見た戦国時代の本です。地理からの考察が多く全項目に地図がついた形になっています。ただ川中島の戦い、桶狭間、石山合戦、長篠の戦いなどは地形からしっかり考察しています。織田信長と石山本願寺が戦った石山合戦では当時の地図が掲載されていますが、大坂はたくさんの島で構成され、大軍を投入して戦うには難しいことがよく分かります。

佐々成政の”さらさら越え”は従来のザラ峠ではなく、飛騨国経由、糸魚川経由の新説がしっかり掲載されています。関ヶ原の戦いの時、岐阜城を東軍に奪われたことで戦略の見直しが必要となります。この時、大垣城にいた石田三成はいったん佐和山城へ戻っていたんですね。


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2016/07/24

京都の凸凹を歩く

 【書 名】京都の凸凹を歩く
 【著 者】梅林秀行
 【発行所】青幻社
 【発行日】2016/05/10
 【ISBN 】978-4-86152-539-1
 【価 格】1600円

巻末に「ブラタモリ」プロデューサーと著者との対談が記録されていますが、ブラタモリ京都編、奈良編、京都嵐山編、京都伏見編の4回に出演されていたんですね。御土居の回などは河岸段丘が見事で放送後に実際に見に行っておりました。

祇園、聚楽第、御土居、巨椋池、伏見、淀の高低差について分かりやすく解説しています。伏見指月に伏見城の舟入の凸凹が残っているとは知りませんでした。京都の凸凹を歩くのに最適なガイドです。


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津の城跡50選

 【書 名】津の城跡50選
 【著 者】津慣行ガイドネット 山城庁舎プロジェクトチーム
 【発行所】伊藤印刷
 【発行日】2016/03/31
 【ISBN 】978-4-9907322-1-9
 【価 格】1000円

地元の別所書店(修成店・津駅チャム店・イオン津店)と出版元の伊藤印刷でしか手に入らない本です。アマゾンでも売っていません。

津市には100以上の城館跡がありますが、そこから50を選び出しています。渋見城や戸木城のように発掘調査跡に公園や学校になってしまったような城もいくつか紹介しています。有名なところでは伊勢上野城、雲林院城、安濃城、長野氏城、霧山城、北畠氏館、木造城などが掲載されています。写真が豊富に掲載されています。20ほどの城は行ったことがありますが、まだまだあるんですね。

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