2017/01/22

歴史家の城歩き

 【書 名】歴史家の城歩き
 【著 者】中井均、齋藤慎一
 【発行所】高志書院
 【発行日】2016/05/25
 【ISBN 】978-4-86215-158-2
 【価 格】2,500円

武田の丸馬出しなどが有名ですが、もっと古い時代にも馬出しや枡形虎口が使われていたり、新しい時代の城でも簡素に造られる場合もあります。単郭だった土山城に馬出しがついていますが、これは小牧・長久手の合戦で秀吉側が回収したものです。つまり縄張図だけで城が造られた時代を判定できるものではなく、古文書や考古学と一緒に考える必要があります。城歩きや、どう城を見たらよいのか実際の城を題材に書かれています。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/04

古代日本の情報戦略

 【書 名】古代日本の情報戦略
 【著 者】近江 俊英
 【発行所】朝日新聞出版
 【発行日】2016/12/25
 【ISBN 】978-4-02-263053-7
 【価 格】1600円

天武天皇時代に古代道路網が整備されたようで、当時は白村江の戦いからそう時間が経っておらず、唐などとの外交関係が緊張していました。緊急事態を伝える情報システムが全国に整備され、大路は幅12メートルの道がまっすぐ作られました。途中には駅家が作られ、ここで馬を取り換えて都を目指しました。伝達スピードはめちゃくちゃ早かったようで大宰府ではっせいした藤原広嗣の乱が大宰府から聖武天皇が行幸していた関宮(津市白山町)まで705キロあり、これを5日で伝送したそうです。1日140キロの移動です。

忠臣蔵で浅野内匠頭が吉良に切りつけた刃傷事件を起こし、使者は早かごを使って江戸ー赤穂間620キロを伝えるのに四日半かかりましたので、いかに早かったかが分かります。ただ外交関係が落ち着き緊急性ではないので駅家が使われるようになり民衆の負担が無理となりシステムは崩壊してしまいます。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/12/28

築城の名手 藤堂高虎

 【書 名】築城の名手 藤堂高虎
 【著 者】福井健二
 【発行所】戎光祥出版
 【発行日】2016/11/10
 【ISBN 】978-4-86403-225-4
 【価 格】2,200円

江戸城、大坂城、今治城、伊賀上野城、津城などの縄張りを行った藤堂高虎の城造りを紹介した本です。戦国時代の横矢がかかる折りをつけた廓ではなく、四角形で実用的な郭をつくり防衛力を保ちながら藩の政庁の用地を確保する城造りを行います。高石垣、層塔式天守、水堀、多聞櫓などを組み合わせて実現します。宇和島城、順天城(全羅南道)、大洲城、甘崎城(今治)、膳所城、今治城、丹波亀山城などについて縄張図などをもとに細かく書かれていますが、特に伊賀上野城と津城に関しては城下町や櫓の図面などをもとにさらに詳細に紹介されています。

大坂の天満に蔵屋敷が作られましたが元は大坂夏の陣で討死した木村長門守重成の邸宅跡で、幕末には桜ノ宮にあわせて桜が植えられるようになり、これが桜の通り抜けで有名な大阪造幣局となります。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/12/23

ナニワ金融道 ゼニのカラクリがわかるマルクス経済学

 【書 名】ナニワ金融道 ゼニのカラクリがわかるマルクス経済学(電子書籍)
 【著 者】青木雄二
 【発行所】インプレス
 【発行日】2016/3/1
 【ASIN 】 B01CDXM94Q
 【価 格】432円

ナニワ金融道で有名な青木雄二の電子書籍です。各テーマごとに資本論、青木雄二の解説、ナニワ金融道で該当しそうな漫画の構成になっています。マルクスがエンゲルスと共に資本論を書いた時代はブラック企業どころの話ではなく子供まで長時間労働させられ、資本家に搾取される時代でした。誰もが人間らしい生活をおくれることを願って書かれたなど、マルクス経済学を楽しみながら学べます。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「距離感」が人を動かす

 【書 名】「距離感」が人を動かす
 【著 者】大塚 英樹
 【発行所】講談社アルファ新書
 【発行日】2008/08/20
 【ISBN 】978-4-06-272515-6
 【価 格】800円

ダイエーの中内功氏などたくさんの経営者にインタビューの経験から、いかに人と接すべきかを書いた本です。副題は「500人のトップ経営者に学んだ複眼的対人間関係論」になっています。重要なのは1メートルの距離感で不用意に、相手の心の領域に土足で踏み込まないこと。近すぎる関係は家族の一員のようになってしまい、えてして壊れやすいものです。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/12/16

平城京のごみ図鑑

 【書 名】平城京のごみ図鑑
 【著 者】奈良文化財研究所
 【発行所】河出書房新社
 【発行日】2016/11/20
 【ISBN 】978-4-309-22688-0
 【価 格】1600円

平城京などの木簡が発見されるのは実はゴミ捨て場。これで当時の人間がどんな生活を送ってきたかが分かります。奈良そごうを建築する前に発掘調査したところ、出てきたのが「長屋親王宮」と書かれた木簡。長屋王の邸宅が特定できることになります。また交易を行っていた木簡も出てきて、当時の長屋王邸は邸宅+会社のような商家のようなイメージに近かったようです。リサイクルもいろいろ行われており柱が古くなったら、くり抜いて排水管にしていました。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

闇ウェブ

 【書 名】闇ウェブ
 【著 者】セキュリティ集団スプラウト
 【発行所】文春新書
 【発行日】2016/07/20
 【ISBN 】978-4-16-661086-0
 【価 格】780円

世界中には10億388万ほどのサイトがあり、検索することができます。これが見ることができるサーフェースウェブ。インターネットには見ることができないディープウェブがあり、サーフェースウェブはウェブ全体の1%ほどになります。ということは99%がディープウェブということになります。闇のサイトというとアングライメージがありますが、反政府運動をしていたり独裁国で秘密裏に連絡をとるあわないといけないといった必要性もあります。個人情報はいくらで売買されているのかなど、闇ウェブの実態について書かれた一冊です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

御社の営業がダメな理由

 【書 名】御社の営業がダメな理由
 【著 者】藤本 篤志
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2006/05/20
 【ISBN 】4-10-610165-3
 【価 格】680円

すごい営業マンが入社さえすれば我が社の売上はもっと伸びるというのは単なる幻想です。優秀な営業マンはいますが、招くのにお金がいるし、もっとお金を出す会社があれば転職してしまいます。現有メンバーでがんばらないといけない時に何をしないといけないのか、確率勝負しかありません。成約率が同じであれば顧客を訪問する回数を2倍にすれば売上は2倍になります。そのための方策について書かれた本です。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/12/11

城館調査の手引き

 【書 名】城館調査の手引き
 【著 者】中井 均
 【発行所】山川出版社
 【発行日】2016/08/25
 【ISBN 】978-4-634-15091-1
 【価 格】1800円

帯には「初心者から文化財担当者まで必読の書」とあります。日本全国にたくさんの城館がありますが、見方、歩き方などの楽しみ方を紹介し最新の研究成果も反映されています。縄張図の書き方についても解説があります。今は消えてしまい地籍図にしか残っていない城では京都の南になる城陽市の水主(みずし)城が紹介されています。

昭和6年に軍の要塞研究の一環で本邦築城史編纂委員会が作られ、この委員会から刊行される予定でしたが、疎開先で空襲で燃えてしまいました。ところが委員の一人が自宅に手控えを保管していたことから「日本城郭史資料」42冊となるなど城館研究の歴史も記載されています。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/12/08

日本経済の真実

 【書 名】日本経済の真実
 【著 者】辛坊治郎、辛坊正記
 【発行所】幻冬舎
 【発行日】2010/04/25
 【ISBN 】978-4-344-01816-7
 【価 格】952円

副題が「ある日、この国は破産します」となっていて、日本の現状を分かりやすく解説します。いろいろと改革のチャンスがありました。一つが郵政民営化ですが、田舎の郵便局がなくなるなど変な議論と最後は日本お得意の感情論になってしまいました。本丸は郵便貯金と簡易保険で、政府の便利な財布として勝手に使われないようにし、日本企業の成長に使うようにして発展させようというところにありました。小泉内閣の後、あっという間に既得権益のある族議員などによって骨抜きになってしまいました。

また統計情報を見ると小泉・竹中改革がその前後の内閣よりめちゃくちゃパフォーマンスがよかったのですが、”格差を生み出した”とマスコミなどはすぐレッテルを貼っていました。勉強しないマスコミが増えたと言われていますが、まさにそうですね。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

«日本地図のたのしみ