2026/10/13

見仏記

 【書 名】見仏記
 【著 者】いとうせいこう、みうらじゅん
 【発行所】角川文庫
 【発行日】1997/06/25
 【ISBN 】978-4-04-184602-5
 【価 格】780円

■観光の歴史 白幡洋三郎
明治になって外国人向けの日本ガイドが作られたのがきっかけに
JTBは外国人の日本観光用の代理店からスタート

■33年後の約束
33年後の3月3日、3時33分に三十三間堂の前で会う約束

| | コメント (0)

2026/10/11

きまぐれカプセル

 【書 名】きまぐれカプセル
 【著 者】星新一
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2026/09/01
 【ISBN 】978-4-10-109855-5
 【価 格】630円

■憲法
国会を通過する時に野次馬で傍聴に行った時、保守党が「こんな結構な憲法はない」と主張し、共産党が「軍備を持たなくてはならない」と反対していたそうです。

■西部劇
決闘、犯罪、ごたごたによる死者は15年間で2000人ほど。月に5人弱で、東京の交通事故死とは比較にならないほど平穏でした。ただ南北戦争は第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮動乱、ベトナム戦争の戦死者を全て合計しても及びません。

■推理作家協会での受賞
妄想銀行と過去の業績によって賞が決まりましたが、高校生から「おめでとうございます「妄想銀行」は読みましたが、「過去の業績」という作品はまだです。」という手紙が届いたそうです。

■山本有三「米百俵」
昭和18年に出版され、勝利の幻想に人々が酔っていた時期に敗戦後の心構えの本が出ました。

| | コメント (0)

2026/10/09

ロンドン骨董街の人びと

 【書 名】ロンドン骨董街の人びと
 【著 者】六嶋由岐子
 【発行所】中公文庫
 【発行日】2026/08/25
 【ISBN 】978-4-12-207827-7
 【価 格】1,100円

2001年「ロンドン骨董街の人びと」(新潮文庫)を加筆・修正したものです。

■アンティックス・ロード・ショー
1977年から続く長寿番組で「なんでも鑑定団」の元になった番組。

■駐英大使の英語の称号
The ambassador to the Court of ST.James's
セント・ジェームズ宮殿という昔の王宮が影の王宮として使われ、新任の大使は場所で宮殿に赴くことになっています。

■古美術骨董街
昔はでこぼこ道でガラスの壺や磁器などの壊れ物を馬車で運ぶのが大変だったので、宮殿近くに店を構えることになります。

■ジェームズボンド
スピンクのメダル部ではメダルの製造を行っており、ジェームズボンドは、ここでグランド・クロス・せんと7:ミハエル・アンド・セント・ジョージという勲章を作ったことになっています。メダル部とコイン部はコナン・ドイルの作品にも登場します。

■グロヴナー・ハウス・アンティックス・フェア
1934年から続いている古美術フェア。パーク・レーンのグロヴナー・ハウス・ホテルで毎年6月に1週間開催されます。
世界中のコレクターやバイヤーが勢揃いし、スピンクでは初日の午前中だけで100万ポンド(2億3千万円)の売上になります。古美術商によっては年商の1/4を売上するお店もあります。

■コレクター
飛行機はエコノミー、列車はニ等車。コレクターとは君、けちな種族だよファーストクラスで旅行するコレクターなんて、聞いたことがない。

| | コメント (0)

2026/10/05

チューリングの哲学 人工知能と人間機械論

 【書 名】チューリングの哲学 人工知能と人間機械論
 【著 者】高橋昌一郎
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2026/09/20
 【ISBN 】978-4-06-545318-6
 【価 格】1,100円

■銀の延べ棒
戦争で預金も無意味になると思い、預金を引き出して90kgの銀の延べ棒2本を買って森に埋めました。複雑な暗号で埋めた場所をノートに書いておきましたが戦後、掘り出そうとしたら秘密鍵を忘れてしまい結局は見つかりませんでした。

■コロッサス(巨像)
1944年1月、世界初の全電子式解析機がチューリングやトミー・フラワーズの手で完成しますが秘密にされていたためENIACが最初ということになっています。ENIACの次のEDVAC開発で特許争いが起きましたがノイマンがENIACに関する第一草稿を書きノイマン型アーキテクチャを記載していたため周知の事実から特許権が認められず世界中の研究家がコンピュータを開発できることになります。

■チューリング・テスト
イミテーション・ゲームとは別室の男女が相手のイミテーション(ものまね)をして質問者を騙して勝つというイギリスのパーティ・ゲームからヒントを得ています。

■人工知能
機械がソネットを書いたりコンチェルトを作曲したりできるようになるまで機械が脳と同等だと認めることはできない

将来、御婦人方が計算機械を持って公園に出かけて、お互いに「今朝は、私の可愛らしい計算機械がこんなおもしろいことを言いましたの」という会話を交わすようになる。

機械が意識が持つはずがないと聞いて、機会が怒り出したら、そのときに機械は意識を持っていると判断するね

■プログラマー
マンチェスター大学のコンピュータ「ベビー」が機械内部で問題が起きた時に警告音を出しましたがチューリングはメロディ音に変更しました。チューリングは最初に音楽プログラムを書き、チェスのプログラムを書いたのも最初でした。

 

| | コメント (0)

2026/10/03

秀吉の城 城郭から読みとく天下統一の覇業史

 【書 名】秀吉の城 城郭から読みとく天下統一の覇業史
 【著 者】小和田哲男
 【発行所】早稲田新書
 【発行日】2026/09/01
 【ISBN 】978-4-657-26008-6
 【価 格】1,300円

■長浜
今浜には京極氏の城があり、同じ位置かどうか分かりませんが小谷城から平地の長浜城を築くことになります。長浜時代に秀吉には側室の南殿に石松丸という男子が生まれますが夭逝します。

■御土居
下京区朱雀分木町の発掘で障子堀が見つかりました。丹波口の防御性を高めるためだったようです。

■石垣山城
一気にできたように白い紙を貼ったという伝説がありますが伊達政宗の記録に残っており、本当だったようです。

| | コメント (0)

戦国日本の資源戦略 秀吉・家康が求めた鉛、硫黄、硝石

 【書 名】戦国日本の資源戦略 秀吉・家康が求めた鉛、硫黄、硝石
 【著 者】上垣外憲一
 【発行所】中公新書
 【発行日】2026/08/25
 【ISBN 】978-4-12-102922-5
 【価 格】1,100円

■王直
倭寇に凝りていた明朝は硝石の日本への輸出を厳禁していましたが平戸の王直が硝石の貿易で儲けますが明朝に滅ぼされます。そこでマカオのイエズス会が硝石を日本に供給することになります。対価は銀でした。

■睦平鉱山
鉛を算出しており野田城、井代城で管理していましたが進出してきた武田信玄に奪われてしまいます。川中島の高いも米子鉱山(硫黄)の争奪戦でした。

■敵に塩をおくる
上杉謙信が日本化ルートで硝石を供給しバーター取引として信玄から硫黄を得ていた可能性があります。硝石は塩硝と呼ばれていました。

■安濃津
中国船が多数来航しており、1451年の遣明船10隻のうち2隻が伊勢の法楽舎(伊勢神宮の仏教寺院)で、伊勢湾から大阪湾への海運が盛んだったようです。
会津の上杉景勝討伐の時には安濃津から三河吉田に船で渡っています。
博多、防津の三ツに比べ安濃津は末津でしたが日本では抜きんでた貿易港でした。
中国船は阿波の椿泊から安濃津に入り硝石を東国の武将向けに販売していました。
川中島の硫黄を塩尻まで陸路で運び、木曽川、伊勢湾で安濃津まで運べば家康は琵琶湖ルートを使わずにすみました。安濃津は家康の火薬庫でした。関ケ原の戦いの前哨戦で安濃津が戦いの舞台となります。

■土木の変
明朝の1449年に河北省張家口市でモンゴル軍と戦い皇帝が捕虜となる大敗北になり、日本から日本刀1万振と硫黄の大量購入が行われました。最も多くの硫黄を運んだのが大友船で、硫黄は鬼界ケ島などからとれました。

■信長の日本海ルート
中国からの密輸ルートで硝石を取引したのが若狭あたりで、ここから越後へ行くルートと南下して琵琶湖から行くルートがあり安土をおさえたようです。

■小牧・長久手の戦い
伊勢湾をおさえていたのが織田信雄ですが秀吉と和睦してしまい、硝石を手に入れるルートがなくなってしまいました。

■関ケ原の戦い
文禄・慶長の役で弾薬の調達は武将の自前でした。硝石が輸入される港は長崎、平戸、堺で秀吉(三成)の管理かにありました。防津、口ノ津ルートもありましたが三成が硝石などを統制していたことから武将たちの反発をまねきます。
小西行長はイエズス会のバックアップもあり弾薬補給で優位でしたが加藤清正は法華宗でした。小西行長が和睦に動くと戦いたい清正は邪魔をしますが補給担当の三成が弾薬を渡さないぞと締め付けます。三成と仲の良くな武将は弾薬、硝石の怨みを三成にもつことになります。弾薬で苦労した清正は肥後で小麦を増産させマニラに輸出し軍需品を獲得する手段を獲得します。

■秀次事件
福建総督が秀吉暗殺計画の謀略をたてており後釜を秀次にする計画でした。内藤如安から小西行長、三成に伝えられたら秀吉に伝えられた可能性があります。

 

| | コメント (0)

2026/09/29

皇室のお宝

 【書 名】皇室のお宝
 【著 者】本郷和人
 【発行所】中公新書ラクレ
 【発行日】2026/08/10
 【ISBN 】978-4-12-150873-7
 【価 格】1,400円

■更級日記
作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)で回顧録になっていますが、源氏物語を読んだことが史料で初めて確認できます。ただ自筆本は残っておらず藤原定家の写本だけです。

■八条宮
後陽成天皇の弟ですが、一時期、秀吉の猶子になっていました。秀吉に鶴丸が生まれると関係が解消されますが、将来は関白を譲る構想もあったようです。関ケ原の戦いの田辺城の攻防では細川幽斎から古今伝授を受けて、細川幽斎を助けます。

| | コメント (0)

2026/09/24

老いと死をファクトで考えてみた

 【書 名】老いと死をファクトで考えてみた
 【著 者】出口治明
 【発行所】扶桑社新書
 【発行日】2026/09/01
 【ISBN 】978-4-594-10345-3
 【価 格】1,100円

■法顕(4世紀)
長安を出発したのは60歳を過ぎていました。無事にインドに渡り、経典をのせ船で中国に戻った時には70歳を超えていました。旅の記録は「仏国記」として残ります。

■中国
アメリカの高等教育委員会で学ぶ中国人留学生は29万人。アメリカの言葉と考え方を身に着けて中国に戻り、この数が積みあがっていきます。中国を動かす年齢となった時、習近平主席は「中国語しか話せない為政者」の最後になりそうです。次の世代はアメリカ流を身に着けた中国になります。

■旅の効用
通いなれた道、いつもの顔ぶれなら、脳は省エネモードとなります。見慣れない土地に降り立った瞬間に脳は眠っている暇がなくなり、新しいものが次々と飛び込んできます。

■チャンス
こちらの準備が整うまでチャンスは待ってくれません。流れが変わった瞬間に飛び込むかどうかは運ではなく、決断です。寒流をくさらずにちゃんと泳いだ人だけ、水温の変わり目に体一つで飛び込めます。

■仕事の縁
仕事を通じてつながった人間関係は会社という仕組みが貸してくれた縁であり、定年の日にわかります。人間関係のたより先を分けておいた方がよいです。

■ブッダ
幼いわが子を亡くした母親がブッダに生き返らせてほしいと願います。ブッダは「薬を作ってあげるが、芥子の実をもらってきなさい。ただし、これまで一人も死者を出したことのない家の芥子の実でなければならない」
母親は家々をまわり、どの家も死者を出していることを納得します。自分で集めた事実による納得でないと心の底まで届きません。

| | コメント (0)

2026/09/23

知識ゼロから日本酒入門

 【書 名】知識ゼロから日本酒入門
 【著 者】友田晶子
 【発行所】ビジュアルだいわ文庫
 【発行日】2026/08/15
 【ISBN 】978-4-479-32176-7
 【価 格】1,200円

AllAboutで日本酒ガイドをされていた方です。

■日本酒のはじまり
巫女が米を口に入れ噛むことで、唾液のアミラーゼがデンプンを糖にかえ、自然界の酵母によってお酒になる口噛み酒が起源

飛鳥時代に大陸から麹菌が伝わり、朝廷には造酒司(さけのつかさ)という役所ができます。

江戸時代には火入れ(お酒は約65度に加熱して酵素の動きをとめて、雑菌を殺菌する技術)ができます。

| | コメント (0)

税金はどこへ行くのか 元会計検査院長が見た「日本の財政」

 【書 名】税金はどこへ行くのか 元会計検査院長が見た「日本の財政」
 【著 者】田中弥生
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2026/08/20
 【ISBN 】978-4-06-543914-2
 【価 格】1,200円

■持続化給付金
コロナで打撃をうけた個人事業主、中小企業向け給付金 423万件 5兆5148億円
給付事務作業として中小企業庁から約769億円が一般社団法人に委託され、98%が広告代理店に再委託され、結局、再委託が9層に及びました。

■コロナワクチン
約2兆4000億円の予算で8億8200万回分のワクチンを購入 厚生労働省から算定根拠は出てこなかった

■ガソリン補助金
全国石油協会で基金を造成する予定が6.2兆円の補助金を長期間預かる銀行が見つかりませんでした。当時、日銀はマイナス金利政策をしており、協会では卸売業者に配布する補助金を国から交付してもらい、入金されるとすぐに送金したいました。

■教育訓練費と税額控除
教育訓練費を増やすと税額控除が受けられますが教育訓練費よりも税額控除の方が大きくなる歪みが出ていました。経済産業省では効果検証を行っておらず出来ない理由をきくと教育訓練費の増加が給与の増加に結びついたかを定量的に測れないという回答です。経済産業省が予算要求する時に使った論文をもとに開会検査院で効果検証したら効果は出ておらず廃止になりました。

| | コメント (0)

«大阪駅と梅田駅