2012/01/28

超麺通団2 ゲリラうどん通ごっこ軍団始まりの書

 【書 名】超麺通団2 ゲリラうどん通ごっこ軍団始まりの書
 【著 者】田尾 和俊
 【発行所】西日本出版社
 【発行日】2012/01/05
 【ISBN 】978-4-901908-67-2
 【価 格】750円

讃岐うどんブームの仕掛け人となったのが超麺通団。
香川県のタウン情報誌「タウン情報かがわ」に連載された讃岐うどんの記事です。編集中自らがタウン情報誌が始まる前夜からの物語を語っていますが、お笑いバージョンなので抱腹絶倒の内容になっています。ウッチャンナンチャンもからんでいたとは、全然知りませんでした。

なぜか分かりませんが3分の1が団長の家族旅行の話で、なんでそんなものが載っているのか、よう分からんのですが、これがメチャクチャ面白い内容になっています。特に「わくわく動物探検ツアー」のガイド・ネビルは最高ですね。讃岐うどんの発祥の話を読むつもりで買った本なのですが、ものの見事に裏切られました。少しだけ讃岐うどんの話も出てきます。

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2012/01/21

ビジネスマンのための「行動観察」入門

 【書 名】ビジネスマンのための「行動観察」入門
 【著 者】松波 晴人
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2011/10/20
 【ISBN 】978-4-06-288125-8
 【価 格】760円

知り合いからすすめらた本でさっそく読んでみましたが面白いですね。商業施設でお客さんの様子を観察することが昔から行われていますが、行動観察という形でわかりやすくまとめています。いろいろな現場で実践された具体的な話ばかりなので分かりやすく一気に読めます。客商売のお店では店側もいろいろと考えているんですが、言われると当たり前のことながら気づかないことが多く、いろいろな事例が紹介されています。

本にコナン・ドイルのワトソンに向けたホームズの言葉が紹介されています。「君は観察をしていない。ただ見ているだけだ。私が言いたいのは、観察するのを見るのとは全然違う、ということだ。」まさに、そうですね。よく行っていた「お湯場」や「紀伊國屋書店本町店」が紹介されていて、ある日、店の感じが変わった理由がよく分かりました。

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2012/01/14

現役機長が答える飛行機の大謎・小謎

 【書 名】現役機長が答える飛行機の大謎・小謎
 【著 者】坂井優基
 【発行所】講談社アルファ文庫
 【発行日】2011/12/20
 【ISBN 】978-4-06-281434-8
 【価 格】600円

飛行機のいろいろな謎について現役機長が答えた本です。いろいろと知らない話が満載です。例えば飛行機の着陸でドシーンと降りられると下手くそなパイロットだなと思うのですが、気象条件が悪く滑走路が滑りやすい時はドシーンと着陸してコンピュータに飛行機が地上に着いたと認識させないとブレーキも逆噴射もかからなくなっているそうです。

大気汚染の話も出てきます。1980年頃、高度3万9千フィートになると空の色が水色ではなく群青色で宇宙に近づいたと実感できたそうですが、今では水色のまま。日本の上空もジェット気流の流れが変わり揺れが大きくなっているそうです。

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2012/01/06

わずか五千石、小さな大大名の遣り繰り算段

 【書 名】わずか五千石、小さな大大名の遣り繰り算段
 【著 者】山下昌也
 【発行所】主婦の友新書
 【発行日】2012/01/10
 【ISBN 】978-4-07-280590-9
 【価 格】781円

江戸時代、徳川幕藩体制の中、徳川と同格の藩があったとは知りませんでした。現在の栃木県にあった喜連川藩で奥州街道の宿場町にありました。わずか五千石でありながら藩主は御所様と呼ばれ、江戸城では御三家や百万石の大名と同格でした。

喜連川藩は古川公方と小弓公方に縁があり、足利尊氏の血をひく家系です。家康は没落していた吉良家を助けるなど足利家を重んじていたこともあり、喜連川藩の立場は徳川家の客分で、これが後にも踏襲されていたようです。ただ五千石の収入で百万石の体面を保たなければならず遣り繰りが大変でした。喜連川藩ですが領民を考えた善政を行ったようで大飢饉でも一人の餓死者を出さず、借金で大変になった時は領民が協力しているほどです。

そんな喜連川藩ですが、家格に比べ石高が低いので吉良家が幕府に働きかけて加増してもらえる段取りになっていましたが、そこに起きたのが赤穂浪士の討ち入り。話は立ち消えになってしまいました。喜連川藩8代藩主はなかなか優秀で、幕府から老中などの要職につけば10万石にするがどうだと言われた時に、ありがたい話など喜連川藩は天皇の臣下であって徳川家に媚びたら先祖に申し訳ないと断ったそうです。こんな藩があったんですねえ。

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2012/01/01

戦国10大合戦の大ウソ

 【書 名】戦国10大合戦の大ウソ
 【著 者】森田 善明
 【発行所】ワック株式会社
 【発行日】2011/10/28
 【ISBN 】978-4-89831-171-4
 【価 格】933円

戦国時代の戦いについて通説がいかに異なっているのか述べています。厳島の戦い、桶狭間の戦い、謙信の関東侵攻、川中島の戦い、信長の美濃攻略、信玄の西上戦、長篠の戦い、賤ヶ岳の戦い、小田原合戦、関ヶ原の戦いが取り上げられています。

三方ケ原の戦いで家康を破り、次に野田城を落城させて、そのまま西に向かわずに伊那街道へ入り、結局、信玄はは亡くなってしまいます。そのまま信州へ戻り、信玄の上洛はなくなってしまいます。具合が悪くなって伊那街道へ入ったと通説では言われていますが、伊那街道から美濃へ侵攻するのがもともとの目的で、既に美濃方面へも着々と侵攻の足場を作っていました。なので家康を攻めたのは二俣城と野田城を取るためで、ここは日本アルプスの端になり防衛ラインをまずここまで伸ばしてから美濃へ侵攻する計画だったようです。そのまま侵攻したら信長はめちゃくちゃ危なかったですね。

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2011/12/13

書店の店頭から

 【書 名】書店の店頭から
 【著 者】海野 信
 【発行所】編集工房ノア
 【発行日】1985/5/15
 【価 格】1600円

梅田(大阪)の本屋戦争と言えば紀伊國屋書店と旭屋書店。双方とも600坪の大型書店でほぼ同じ頃にスタート。紀伊國屋書店はワンフロア、旭屋書店は6階の多層階店舗。紀伊國屋書店は本の回転率で勝負しましたが、旭屋書店は回転率を深追いせず、専門書イメージを確立しました。私も本を買いに行くなら旭屋書店でした。この旭屋書店の店頭で35年働いたのが著者です。棚作りの話などが載っていて、旭屋書店の棚はどう出来たが分かります。

東京へ派遣され神田村をまわって客注の本を揃えたり、組合結成や歌声喫茶など当時の世相がわかる話題がたくさん載っています。

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2011/12/06

戦国の古戦場を歩く

 【書 名】戦国の古戦場を歩く
 【著 者】井沢元彦 監修
 【発行所】祥伝社新書
 【発行日】2011/3/10
 【ISBN 】978-4-396-11232-5
 【価 格】780円

東北から九州まで戦国時代の舞台となった古戦場を紹介しています。番外として秀吉の朝鮮出兵も掲載されています。

北条と里見が戦った国府台の戦いは柴又帝釈天のすぐ近くが戦場でした。先日のブラタモリで柴又は江戸ではなく、江戸から出かける行楽地だと紹介されていましたので現在の東京とはだいぶイメージが違っていたのでしょう。ちょうど30の古戦場が紹介されています。

「はじめに」に古戦場を出来るだけ徒歩でめぐってほしいとありますが、各古戦場とも大きな地図と概説での紹介で、実際に歩いた体験記がないのが残念。

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2011/11/22

下級武士の米日記

 【書 名】下級武士の米日記
 【著 者】加藤淳子
 【発行所】平凡社新書
 【発行日】2011/6/15
 【ISBN 】978-4-582-85591-3
 【価 格】800円

江戸時代・幕末の交換日記です。と言っても男女ではなく家と家の交換日記で、舞台は三重県にある桑名藩。桑名藩は新潟県の柏崎に飛び地があり、ここへ赴任が決まったのが渡部勝之助。奥さんと子供を連れての赴任です。長男は親である桑名の渡部平大夫の元に養子として残しました。お互いに子供の成長や家のことを伝えるために始まったのが交換日記。この日記が戊辰戦争をかいくぐり現在に伝わっています。

両者とも米を担当する下級武士でしたが、業務のこと以外に当時の暮らしや天保の改革などについて記述され一級資料になっています。例えば1847年には新潟で大地震があり、柏崎は大丈夫でしたが松代藩は甚大な被害を受け、桑名藩の藩主と松代藩の藩主が松平定信の長男と次男だった関係からお見舞い米300俵を送ることになりました。

事前調整に任命されたのが渡部勝之助。宿場などでお米を送る段取りを順につけていきますが地震後の混乱後ですので当初予定とはどうしても変わってきます。現場で自分で判断しなければなりませんが、無能な上司は分かってくれるかなと心配もしなければなりません。また領地替えがよく行われた当時ですので桑名藩も時々、噂にあがりました。そうすると柏崎から桑名へ戻れるので渡部勝之助は大喜びなんですが、以前から赴任して現地に土着している連中は青ざめるなど現代のサラリーマンと変わらない状況は笑いますね。


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2011/11/15

天皇陵の謎

 【書 名】天皇陵の謎
 【著 者】矢澤高太郎
 【発行所】文春新書
 【発行日】2011/10/20
 【ISBN 】978-4-16-660831-7
 【価 格】800円

800円の新書ですが、巻末に索引がついています。これはすごいですね。

継体天皇陵を例にとっても宮内庁が指定している陵と考古学の研究とは違っています。それはよく知られているのですが戦国時代の城跡や円墳と少し離れた方墳をくっつけて前方後円墳にして天皇陵としている例があるなんて初めて知りました。飛鳥へ行くと剣池の横にある孝元天皇陵がこんもりとした森となっていて風情があるのですが江戸時代に書かれていた絵図には3つの円墳が書かれていました。つまり3つの円墳を集めて孝元天皇陵にしているわけです。幕末に尊皇攘夷の動きがあった頃、幕府として天皇陵をきちっと整備して朝廷にその姿を見せるために指定する時に当時の知識で指定したのですがゴタゴタもあって現在のような形になったようです。

近鉄西大寺から八木へ向かう途中、尼ヶ辻駅近くに垂仁天皇陵があり、いかにも奈良らしい古墳なんですが電車から見ると堀が膨らんでいるところがあります。昔からおかしいなと思っていたら村の灌漑用に堀を膨らませていたんですね、こうやって改変された天皇陵も多いそうです。宮内庁の指定で守られている天皇陵はよいのですが指定からはずれたため、天皇陵のはずなのに開発の波で破壊が進んでいる陵もあり、これでよいのかと問題提起もされています。

天皇陵の指定を受けていると学問的発掘ができないとよく言われますが、考古学者によると自由に発掘してもよいと言われても困るそうで、例えば大仙陵古墳を発掘しようと思えば膨大な予算と何十年もの歳月が必要です。そんな余力はどこ機関にもありませんので墳丘の立ち入り調査だけを求めているのが実態のようです。それだけで分かることも多いそうです。

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2011/11/03

古代史おさらい帖

 【書 名】古代史おさらい帖
 【著 者】森 浩一
 【発行所】ちくま学芸文庫
 【発行日】2011/10/10
 【ISBN 】978-4-480-09412-4
 【価 格】900円

副題は「考古学・古代学課題ノート」になっています。どのぐらいまで考古学で分かっているのか、こんな考え方もあるなど平易に書かれています。例えば景初三年と書かれた、いわゆる卑弥呼の鏡ですが、年号はどこまで信用できるかという話があります。中華料理店でラーメンを頼むと、よく丼の底に「乾隆年製」と書かれていました。この丼が土に埋もれ、発見されたらどうでしょうか。なるほど年号が書かれていると言ってもウラを取らないといけないわけです。

いろいろと知らない話もたくさん出てきます。大阪には東成区、西成区という区がありますが律令時代からある地名でもともとは上町台地にありました。成とは国土誕生を表す言葉だったんですね。難波の堀江(運河)は現在の大川ではないかという説があり、あと天王寺一帯も窪地になっていて、こちらも古代に運河工事が行われた可能性がありそうです。

近鉄奈良線で瓢箪山駅を出ると東向きの線路が北へ曲がり坂を登って石切駅へ向かいますが、この曲るところに古代、河内寺があったそうです。渡来系氏族である河内連の氏寺だったようです。地元に住んでいながら全然知りませんでした。

古事記を作った稗田阿礼ですが大和郡山市に稗田集落があり壬申の乱の時の記録にも稗田を通ったとあり、古代からあった地名です。ひょっとするとこの集落の人だった可能性があります。下ツ道沿いにあります。また九州には何回か人さらいが目的で船団が押し寄せたそうで、規模が大きかったのが刀伊の賊の襲来で、拉致されたものは1289人。こんな話は日本史では習いませんでした。

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